 |
|
リズムに合わせて楽しそう
|
♪こんにちは〜
さようなら〜
『ダンケルクの鐘』をバックに、チェア(車椅子の人)とスタンド(ダンスのリード役)が歌いながら、フォークダンスのように輪になって踊る。千葉県千葉市花見川区の介護老人保健施設「ほうゆう苑」には毎月一回、千葉美浜支部と中央支部のボランティア十四〜五人が訪れている。おそろいの黄色いTシャツの背中には「Shall Wheel Dance?」。約1時間、手をたたいたり、前後左右にステップを踏んだり。汗びっしょりになる。
チェアはみんなキラキラと目を輝かせ、時折声を出して笑う人も。最初は柱の影でうつむいていた白髪の女性も、「踊りませんか?」というスタンドの誘いに頬を赤らめ、輪に加わると、満面
の笑みがこぼれた。「この瞬間が最高の幸せなんだよ」と千葉美浜支部長の衣笠誠さん。ダンス以外でも積極的に話しかけ、スキンシップを忘れない。
ボランティアは千葉美浜支部と千葉中央支部を含めて七十九人。九割は主婦で、男性は定年退職者が多い。
都内の出版社に勤めていた衣笠さんは、突然仕事中に高血圧で倒れ、医師からスポーツを勧められていた。そこで始めた社交ダンス。五年もすればどんな曲もマスター。「このダンスが役立てたらいいな〜」と思っていた時、友人に勧められて車椅子ダンスを始めた。凝り性の性格からか、定年退職時には、指導するまでに腕を上げた。月二回は千葉市内のセンターでボランティアに新しいダンスを教えている。
「障害の有無に関係なく、心を通わせ、一緒に汗が流せるなんて、素晴らしいでしょう。車椅子の人が喜んでくれることが自分自身に返ってくるので励みになるんです」と語った。
【車椅子社交ダンス普及会】
全国に約220の支部がある。問い合わせは衣笠TEL043・278・7108
|