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「笑える話が好き。『長屋の花見』とかは何度きいても同じところで笑っちゃう」と斎藤さん
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「野田・わいわい亭」世話人を務める斎藤一雄さん(56)は「暗い世相を落語で笑い飛ばそう」と、野田市内に寄席を出前している。
トントン。テンテケテケテケ…。おなじみのはやしが場内に響き渡ると、拍手に迎えられ、まず羽織はかまの三遊亭神楽さんが高座に上がる。前月17日に行われた旅館水明荘での寄席は“満員御礼”。話題は野田の時事ネタから江戸の遊郭へと移っていく。
「野田・わいわい亭」の発起人の一人で世話人の斎藤さんは、会場の片隅で、目を細くして静かに寄席を見守る。社会保険労務士として会社の経営やコンサルタントをしている斎藤さんは以前から「生まれ育った野田にご恩返しをしたい」という思いを胸に秘めていた。そんな時、ある新年会で高校の後輩だった落語家の三遊亭とん楽さんと隣り合わせに。我孫子在住のとん楽さんや山遊亭金太郎さんらと「野田に笑いの風を吹かせよう」と意気投合。出前寄席「野田・わいわい亭」が平成11年11月にスタートした。以来、毎月第3水曜日に開き、毎回4人のはなし家が登場。会場は中高年者に埋め尽くされ、ことし2月に総入場者が3000人を突破。木戸銭が“70歳以上無料”という心配りも人気の秘密だ。
「無料で会場を提供してくだされば、市内どこにでも行きます」というスタイルで、会場は旅館、スーパー、神社の境内、自治会館、イタリアンレストランなどさまざま。
「はなし家の息遣いが聞こえる狭い空間なので、観客との波長が合うんです。みんな徐々に高揚して、笑いが最高潮になった瞬間は感動。背中をふるふる震わせながら帰る後ろ姿をみたときはうれしい。暗い話題が多い世の中だけれども、落語で笑い飛ばしましょう」
野田に笑いの風が吹くとき、斎藤さんの笑いジワがさらに濃くなる。
4月は21日(水)午後6時半開演、野田市堤台の八幡神社。山遊亭金太郎、三遊亭とん楽らが出演。木戸銭1000円。問い合わせは斎藤さんTEL04・7127・2717