孤児となった満子は必至で父親を探し求めた。あれから60年。かつての少女も66歳、父親も生きていれば95歳になる。果たして2人は再会できるのか。
「素人ですからせりふを完全に覚えていない団員やとちったりすることがありますが、全力で取り組んできました」と意欲をみせる。
飯牟礼さんは学生時に半年間劇団にいたが思想的についていけず退団。「当時、山口崇さんや加藤剛さんらがいました」。その後、会社勤めや会社経営などを行ってきたが、なにか文化的なことをしたいと劇団を立ち上げた。
同団は92年に17人でスタート。「全員が1度も舞台に立ったことがない素人の集まりでした。大学の後輩で日本演出者協会の貝山武久さんに演技の指導を付けてもらいました。歩き方、発声など1年半かけて基礎訓練、そのかいあって94年8月に1回目の公演を行いました」
それから年に2〜3回公演して、今回で第37回となる。声なき氷像も10数回演じているが、喜劇やミュージカルなどもレパートリー。「団員は88歳から小学生3年生まで40人で月2回練習しています」
「観客の層によっては、満洲や今は見られなくなった台八車など知らない人もいて説明をしなくてはなりません」と語る。
「プロと素人の差は歴然なのに厚かましくもプロ並みの有料公演をします。お金をいただいてもはずかしくないだけの演技をしなければなりません」と気を引き締める。
市民劇団「あびこ舞台」
同団は11月23日(日)の我孫子市文化祭でも近松門左衛門の名作「女殺し油地獄」、宮沢賢治「注文の多い料理店」、平岩弓枝の朗読劇「邪魔っけ」を上演する予定。湖北地区公民館で無料。 |