多くのお客さんを魅了した三味線コンサート
 「共楽館で津軽三味線を楽しむ集い-佐々木光儀とその仲間たち-」が十月十二日(日)に、日立市白銀町の「共楽館」で開催された。当日は尺八や和太鼓によって「秋田甚句太鼓踊り」や「民謡メドレー陸奥つづり」など、多くの素晴らしい音色が会場に響き渡った。中でも津軽三味線演奏家の佐々木光儀さん(五三)率いる三味線グループ「弦悟郎」の演奏は、集まった観客を大いに魅了した。
「三味線に親しみを持ってもらえるコンサートを開きたい」と佐々木光儀さん
 津軽三味線の演奏家である佐々木さんは北海道旭川市の出身。昭和四十七年、東京浅草民謡会館「七五三」に入社し、昭和五十年には細川たかしの専属伴奏者として全国公演に参加した。昭和六十三年、民謡歌手の伊藤多喜雄率いる「TAKIO BAND」の一員としてジャンルを超え活躍。現在では若手三味線グループの「弦悟郎」の育成に尽力し、平成二、三年には津軽三味線全国大会で連続優勝を果 たした。また国内だけでなく、ドイツ、ポルトガル、イタリア、アメリカ、アジアなど多くの海外公演でも絶賛を博し、平成八年、および十一年にはニューヨークのカーネギーホールで演奏を行った。
 佐々木さんは自身だけでなく「弦悟郎」のメンバーはじめ優れた津軽三味線の演奏家たちを育てている。茨城県出身では上妻宏光さん(三〇)、広原武美さん(二六)、塙智恵さん(二一)、奥村祐介さん(十九)。津軽三味線の全国大会で優勝した人も多い。各地で弟子たちが演奏会をすることで津軽三味線の音色が人々に広まっていった。
 「弟子たちの良いところを褒めています。舞台に出演する機会をできるだけ作り、お客さんの視線を浴びる楽しい思いをさせ、弟子たちの芸術に対する気持ちを舞台で高めています。本物の三味線は慎重に扱わないといけないので『木の三味線』を子供たちが望めば使わせようと思っています。子供たちに津軽三味線の音色を知ってほしい」。現在、日立、東海、水戸、東京、埼玉 、鹿児島に教室があり、弟子の年齢は四歳から高齢者にまで及ぶ。
 「これからは誰でも気楽に見て聞いて親しみを持ってもらえるようなコンサートを開きたい」と佐々木さんは津軽三味線への熱い思いを語る。
 日立市在住。平成十四年にCD「天音」と「弦遊」を発売。