草花豊かな庭で孫を抱く神原さん

水戸市松本町の元教諭、神原好彦さん(69)が、在職中から発行している学級通信「おやこどんぶり」が25年目を迎えた。退職後も発行を続ける同通信は写真と文章でつづったA5判8ページほどのもので、卒業後も神原さんを慕って集まる同窓生たちに喜ばれている

 神原さんは終戦を旧満州で迎かえ、帰国後は古河市立古河2中などで英語の教職に就いた。学級通信を始めたのはその在職中のこと。教室と家庭を結ぶ冊子として、生徒や家族に喜ばれ、発行は定年後も続き、四半世紀の歴史を刻んでいる。
 最近の「おやこどんぶり」は「水戸同窓会特集号」。昭和36、37年当時のクラスの生徒たちが神原さんの自宅を“逆家庭訪問”。卒業後約40年経っても、恩師を中心に現在まで交流を続けているクラスメートたちの楽しげな様子がスナップ写真と思い出深い文章とともに収められている。
 その中に神原さんは「少しだけ(先)に(生)まれた人間として、これからは老後の生き様のお手本にでもと一日一日を努力しています」と文章を寄せた。
 神原さんは定年後、「おやこどんぶり」のほかに自宅の花々の生態を収めた冊子「つつじ百花」や「椿花百態」なども発行。約300坪の自宅庭先に100本以上の庭木や草花を植え、その生態を観察した記録のアルバムは近所の人たちにも配られ、喜ばれている。
 常に自然を意識して生活している神原さんは「庭の樹木が大きくなれば、多くの野鳥も集まり、害虫の掃除もしてくれます。池のコイも数を増やし、トンボのヤゴが羽化し、沢ガニも生息しています。四季折々の花々や野鳥を楽しみ、自然の中で老後を楽しんでいます」と話している。