大子町にある日本三名瀑の一つ「袋田の滝」。ここから約1キロ、町営無料駐車場横で食堂「古松家」(こまつや)を営む古谷助次郎さん(73)。店を訪れるお客さんには地元の人たちやリピーターが多く、おいしいと評判の店である。
「特色のある食べ物をお客さんにお出ししようと心掛けています。だしは添加物を使わず、かつお節と野菜で取っています」と古谷さん。
メニューは「しゃもそば」や「なめこそば」など各600円。そばやうどんを注文すると地元特産の山菜てんぷらや野菜の煮物、漬物などがサービスされる。「近所から頂いた野菜などをたくさん調理して、お客さんに提供しています。漬物目当てに来るお客さんもいます」
古谷さんは昭和27年から「古松家」を営んでいる。一時、親の介護をするため約2年半休業していたが、お客さんからの要望が強く平成8年に店を再開。話し好きの古谷さんは今でもお客さんとの対話を大切にし、営業を続けている。
現在は店のほかにも「大宮食品衛生協会副会長」や「大子町観光協会理事」を務めるなど多忙な日々を送っている。平成15年には地元の観光事業推進に尽力したとして、橋本県知事から表彰されるなど、数多くの表彰歴を誇る。春の新緑、夏の枯れた滝、秋の紅葉、冬の氷結そして滝でのアイスクライミングなど、四季折々に楽しめる袋田の滝。古谷さんは健康のため店から滝までの往復約2キロを歩いている。
「袋田の滝は茨城県のオアシスです。観瀑台を現在のものより広げているので、全体的に滝を見下ろせ、写真が撮りやすいようになります。一人でも多くの人にこの美しい滝を見に来てほしいです」と袋田をこよなく愛する古谷さんは話す。