青少年による芸術活動を通じ、国連の広報活動や国際交流、恵まれない子どもたちへの募金活動を行っているNPO法人「国連クラシックライブ協会」。公演の行われる地域ごとに6歳から30歳までの出演者を募り、「赤毛のアン」「アンネの日記」などの音楽劇を開催している。平成3年から始めた活動は、ことしの8月に観客動員数10万人を突破した。理事長の小池雅代さん(54)は「音楽も芸術も平和があってこそ。次は100万人の観客動員を目指す」と熱い思いを語る。
小池さんは埼玉県さいたま市(旧浦和市)生まれ。音大でピアノを専攻し、ピアニストとして活躍しながら大学の講師も務めていた。結婚し子育てをしながら「子どもたちに何か社会活動させよう」と昭和50年に音楽グループ「グループMAKI」を結成。友人や家族に音楽家が多かったこともあり、ステージはたちまち好評に。老人ホームや障害者施設で公演を続け、気が付けば上演回数は200回になっていた。
世界へ踏み出すきっかけは今から14年前。浦和ライオンズクラブから「シンガポールライオンズクラブの20周年記念に日本の文化を見せてあげたい」と相談を受けた。「国際交流の一翼を担えれば」とその後メンバーを募り、41人のメンバーでシンガポールへ向かった。
現地では英語での音楽劇や「さくらさくら」「お江戸日本橋」の歌などを披露し大成功。シンガポール市民からも評価を受け、日本国内の新聞でも大々的に報道された。
平成3年にNPO「国連活動支援クラシックライブ協会」を設立。「生命のコンサート」と題し、国際交流や青少年の育成、国連の広報活動支援などを目的に活動を始めた。
その後、「赤毛のアン」を英語、フランス語、中国語などで上演。またニューヨークや韓国でも「アンネの日記」「ヘンゼルとグレーテル」「セロ弾きのゴーシュ」「夏の夜の夢」などを公演し、着実に活動の幅を広げていった。
この間、観客動員数は延べ9万人以上に。会場での募金総額は1600万円を超え、ユニセフや国連難民高等弁務官事務所を通じ世界の恵まれない子どもたちに寄付することができた。
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| 大成功に終わった
「赤毛のアン」の水戸公演のフィナーレ |
先月15日に水戸市の県立県民文化センターで行われた公演では念願の観客動員10万人を達成。会場は立ち見客が出るほどの盛況で、小池さんたちにとって一段の励みになった。
その地域ごとに一般公募した子どもたちを参加させ続けた結果、現在、たくさんのOBが社会で活躍している。これは「大きな喜び」であると同時に「NPOを立ち上げた目的でもある」と小池さん。「髪の色が違っても、血のつながりがなくても地球上に暮らす皆は家族になれる」。劇を通し、小池さんは世界中にメッセージを送る。
「音楽も芸術も平和な社会があってこそ。次は観客動員100万人を目指します」と小池さんの情熱は膨らむ。
次回は19日(日)、20日(月・祝)東京国際フォーラムで「赤毛のアン」を公演。問い合わせはTEL0570・02・9988 国際クラシックライブ協会TEL03・5775・3737