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自分が興奮したように、来館者が作品を
見て感動する姿を見ると、この美術館を
作って良かったと本当に思う水野さん
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マコンデ彫刻を多くの人に・・・
私財を投じて設立した「マコンデ美術館」館長の水野恒男さん(62)。「50歳を区切りにマコンデ彫刻を多くの人に知ってもらうことに専念したかった」と、名古屋市で営んでいた鉄工所を手放し、二見町に開館して10年余になる。マコンデ美術は、東アフリカのタンザニア国に住むマコンデ族の人々の作る彫刻などを指す。
水野さんがマコンデ美術を知ったのは30年前にさかのぼる。名古屋市内のアジア民芸品の店先でふと、目に留まった黒い木の彫刻。それが出会いの一瞬だった。一目でこの彫刻に魅せられた水野さんは、取り付かれたように彫刻の収集にのめり込んだ。
「自分が興奮したように、来館者が作品を見て感動する姿を見ると、この美術館を作ってよかったと本当に思う」と目を細める。水野さんの願いはかなえられた。しかし現実問題として伊勢志摩への観光客数は減っている。マコンデ族の作品の展示施設では国内唯一の美術館とはいえ、この観光客に頼っているだけでは「より多くの人に」の願い実現に限度がありそうだ。
「マコンデ美術の魅力は、いわゆる芸術作品として創作するのではなく、神への祈りや感謝の気持ちを込め、無心になって作った結果です。原木は黒檀の一種で非常に堅い。だからゆっくりゆっくりと時間を掛け彫らねばできない」
水野さんによるとマコンデ彫刻は儀式用の仮面、生活をテーマにする具象的な作品、神話などを表す神像、病気・飢餓など怖れの表現、動物像などに大別できる、という。ほかにマコンデ族の絵画や民芸品も展示している。
今でもマコンデに行く計画が持ち上がると興奮してしまう、という水野さん。名古屋に残してきた子供も独立。2000点を超す作品に囲まれ、鈴子夫人と「これからの展開をどうしようか」と新たな模索を始めようとしている。
マコンデ美術わが国唯一の美術館
東アフリカ・タンザニアに住むマコンデ族の彫刻・絵画などを展示している。マコンデ美術の収集、公開ではわが国唯一の美術館。
彫刻はすべて木彫り。原木は黒檀の一種で、きわめて堅い材質。時間にとらわれることなく、信仰の心を込めて彫った作品ばかりだけに、人体のポーズや表情は一見異様だが、見ているうちに心が和んでくる。
山里の路傍でお地蔵様に出会ったときに似たような感覚を覚えることもある。
入館料1000円。第1・3火曜と6,12月は第2月〜金曜休館。鳥羽駅からバス池の浦下車。問い合わせTEL0596・42・1192
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