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自在にパソコンを操り在宅で仕事をする堤剛宏さん=四日市市尾平町の自宅で |
やりがいのある仕事と趣味を続けるという、多くの中高年サラリーマンが描く理想的な定年後生活を、四日市市尾平町、堤剛宏さん(62)は実現している。現在の仕事に活用しているパソコンの技能は定年後に習得、趣味の絵画が機縁で結ばれた妻の初子さん(57)も刺激を受けてパソコンを習い、いまや自分の専用機でメールやネットサーフィンを楽しんでおり、夫婦円満の度も増した。
仕事と趣味 両立
堤さんは、四日市市の大手石油会社から子会社の潤滑油製造販売会社へ移り、定年を迎えた。雇用保険受給中に職業能力開発促進センター(職業訓練校)へ通い、かなり高度なパソコンの技術を習った。センター卒業に合わせるように、最初の会社の孫会社が設立され、派遣社員の形で再就職した。
この会社はバイオで廃水中の油脂分を処理する技術や製品を販売する会社で、堤さんは中部地区担当のセールスエンジニア。
日に5時間勤務するが、大阪の会社へ出るのは週に1度だけ。販売資料や見積書、会社への報告書などは習い覚えたパソコン技術を駆使して作成。「使用前」「使用後」の詳しいデータやデジカメによる対比写真を提示するなど、書類の美しさと分かりやすさが取引先だけでなく、上司からも高く評価されている。
若いころから絵が好きで、絵画サークルを通じて他社にいた初子さんと知り合い結婚。仙台、川崎、東京など転勤が多く、一時期途切れたこともあったが、絵の勉強は続けた。名古屋勤務の時には、東京の先生の元へ通ったこともあった。
定年でちょっと休止したが、昨秋から市内の画廊で、先生に就いて習い始めた。中学時代から欠かさず続けている版画の年賀状は、各方面から好評で、3年前には銀行のロビーで個展を開いた。
初子さんも絵画を続けていたが、展覧会へ出すための作品制作に疑問を感じて、数年前に油絵から離れ、いまは絵手紙に打ち込んでいる。「いつかは絵と絵手紙の夫婦展を開くつもりです」と堤さんは意欲を示す。
堤さんは最近、外回りの車中で英語のヒアリングの勉強をしている。初子さんの得意分野である英会話の習得への挑戦だ。「海外旅行では不可欠ですから」
また、パソコンの腕を見込まれて町内自治会の会計の役を任された。将来は営業にパソコンを携帯して活用することも視野に入れている。
2人の息子はそれぞれ独立して、市内に住み、週末には2人の孫とともに夫妻のもとに集まって来る。「間もなく3人目の孫も生まれます。楽しい最中です」
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