"欽ちゃん" の番組では「見栄晴とかと違って、ぼくはほっておかれた方」と言うが、「大将」と呼ぶ萩本の影響は、やはり大きい。「(お客さんの) 笑いを聞き分けろ。失笑や苦笑、そういう笑いもあると話してくれました」。今は小堺さん自身が若手に同じようなアドバイスをする時がある。「ぼくも "定年世代" に入ってきたし、やっぱり伝えていかなくちゃね」
そんな小堺さんが緊急入院したのは2004年夏。手術で摘出した首の腫瘤 (しゅりゅう) に、がん細胞があった。その年の「おすましでSHOW」は中止。レギュラー番組も一時降板した。代理出演した関根やお笑いコンビのキャイ〜ンなどに「助けてもらった」と小堺さん。抗がん剤などの治療が必要なかったこともあり、復帰後の活躍に病気の影はない。今年8月の「おすましでSHOW」でも連日3時間以上、踊り演じ歌い続けた。演出家でもあるだけにレッスンでの「なあなあ」は許さないが「楽しくできればそれが一番。その方が出演者やスタッフ同士、互いに高め合えて舞台全体のレベルも高くなると思う」と歯切れよい。
永六輔や堺正章らからも多くを学んだが「今、一番の先生は後輩かもしれない」と語る。現在は17日 (水) から銀座博品館劇場で始まるミュージカル「THE TAP GUY」出演に向けレッスン中。日本を代表するタップダンサーの玉野和紀、HIDEBOHとの "3人主演" とあって「あのすごい2人と一緒でしょ。緊張しますよ」。
とはいえニューヨークで、玉野と同じ先生の下、本場のタップダンスを身に付けた小堺さん。伝説の黒人タップダンサー、ビル・ロビンソンの生涯をショー形式でつづる「THE TAP GUY」ではビルの生涯のマネジャーだったマーティ・フォーキンスなど何役かを1人で演じるが「大変というより、おもしろい。お客さんに喜んでもらえるよう、楽しみながら演じたい」と意欲を見せる。 |