ユニホームは紺色に白字で胸に
「YOKOHAMA」の文字。
「昔の大洋ホエールズ
みたいでしょ」と勝谷さん
ソフトボール歴43年
審判員、指導員と広く活躍

 横浜市西区の勝谷兵市(ひょういち)さん(80)は地元のソフトボールチーム「横浜ハイシニアーズ」でピッチャーを務める現役の選手。ソフトボールを続けてことしで43年になる。「まだまだ健康に留意して現役選手で頑張りたい」と今も週3回はジムに通い、筋肉トレーニングを続ける。スポーツの秋を迎え、勝谷さんはきょうも元気に白球を追いかける。
 生まれも育ちも横浜で、生粋の“ハマっ子”。幼少時代の遊びといえば、原っぱでゴムボールを使って行った三角ベース。グローブなど無い。腕がバット代わり。「ボールひとつあればできたので子どもの間では大人気でしたよ」と“野球少年”だった当時を振り返る。
 28歳で車の板金修理の職人になってからは仕事に追われる毎日。そんな勝谷さんがソフトボールを始めたのは37歳の時。町内会の体育指導員を務めている時、健康増進のためにと同じ地区の人と一緒にチームを設立した。「ソフトボールは野球に比べて塁間も狭く、ボールも大きい。いざやってみると野球より技術的に難しく、逆に面白くてひかれました」。休日になると決まってグラウンドに飛び出した。
 その後は30年以上にわたり選手として活躍。73歳で仕事を退いてからもプレーを続け、現在は68歳以上のシニアで結成される「横浜ハイシニアーズ」に所属。毎週木曜日は西区の戸部公園に集まり、練習で汗を流す。
 勝谷さんはリリーフピッチャーを担当。カーブ、シュート、チェンジアップ、80キロ台のストレートを駆使し、「多いときは100球以上」投げることもあるという。投げ方は投球腕を後方へ1回転させ、そのスピードと遠心力を利用して投げる「ウインドミル投法」。80歳とは思えないダイナミックなマウンド上の姿に、ベンチで見つめるキャプテンの滑川孝さん(74)も「いろいろなシニアの大会に行くけど、あの年で元気に活躍している人は見たことない。勝谷さんはうちのチームの誇り」と目を見張る。
マウンド上で躍動する勝谷さん
 選手としてだけでなく日本ソフトボール協会公認の審判員資格と日本体育協会公認の技術指導員の資格も持ち、指導者や審判員という立場でもシニアソフトボールの発展に力を注ぐ。また70歳から週3回はジムへ通い、今なお筋肉トレーニングを欠かさない。
 好きなプロ野球選手は現役最年長41歳の読売ジャイアンツ・工藤公康投手。「いつまでも現役でソフトボールをやりたい。そのためには健康でいなくちゃ」。今月2日に80回目の誕生日を迎えたばかり。いちずな思いは勝谷さんの原動力となる。