|
|
|
|
定年退職してから26年間、毎朝10キロを走り続け、ことしの4月に総距離7万キロを達成した茅ケ崎市若松町の真田親雄(ちかお)さん(86)。4年前に心房細動を患ってからはウオーキングになったが、「次の目標は地球2周分に当たる8万キロの走破」と86歳を過ぎてなお、大きな夢に挑み続ける。
毎週日曜日は真田さんが所属する「茅ケ崎走友会」(石川忠雄代表)の活動日。市内の中央公園から、海岸のサイクリングコースにかけて約30人の会員と一緒にマイペースでウオーキングやランニングを楽しむ。真田さんは同会に入会してことしで26年目。会員の中でも最高齢となった。「最近は若い人にすっかり負けちゃうし。年を感じるね」と笑いながら話す。
寒川町出身。18歳で東京・早稲田にある電気製造業の会社に就職した。約10年間、都内に住んだ後、茅ケ崎へ。定年退職後、「運動不足にならないように」と近所の人に勧められ本格的に走り始めた。
以来走ることに取りつかれ、地球1周4万キロを目指し、自分で走った距離を「マラソン日記」に記し続けた。フルマラソンにも60歳を過ぎて挑戦。厚木、町田武相、湯河原オレンジなど走ったマラソン大会は数え切れないほどだ。
一時は走れないことも。68歳の時に胃がんで2度の手術を受け、胃を5分の4摘出。53キロあった体重は46キロに減った。またこの年の10月に最愛の妻を亡くした。しかし「倒れても倒れても走り続けるのがわたしの信条」とランニングを再スタート。毎日20キロをノルマに走り続け、73歳で月間走破距離607キロを記録し、75歳で目標の地球1周4万キロを達成した。
80歳から3年連続で出場した東京の青梅マラソンでは、70歳以上が参加した10キロの部で80歳代のランナーとしては最高タイムの58分42秒を記録した。
手術をしてから体調は徐々に回復したものの、腸閉塞(へいそく)に悩まされ、入退院を繰り返す日々。現在まで入院は31回に及んだ。しかし主治医もあきれる走り好きで、退院した次の日からランニングコースへ。4年前からは走るのを断念し、ウオーキングで距離を延ばしている。
現在、真田さんの「マラソン日記」は7万500キロ。目標としている地球2周分の8万キロまで残りあと9500キロだ。1日10キロの現在のペースを続けていくと、目標達成のときは90歳を超える。「そのときは生きているか分からないよ」と笑うが、今一番の大きな目標だ。
「この3年半、入院していないし、さすがに病気もわたしに飽きたのかな。これから1年でも長く、1キロでも多く先に進みたい」
来月からはアテネオリンピックも始まる。男女のマラソンはメダルへの期待も大きい。「楽しみだね。注目して見ています」。日に焼けた真田さんの表情が緩んだ。 |
|
|