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  お茶の間けいざい 平成21年12月下旬号  
高齢者の“住まい”資金で相談、助言

畠中雅子さん
 
   
FPが「考える会」設立 施設の見学付き添いも
 厚生労働省によると日本人の平均寿命は男性79.29歳、女性86.05歳(2008年簡易生命表)と過去最高を記録した。定年後の生活が長くなってくると予想以上にかかるのがお金。特に、昨年の金融危機以降、老後の資金計画が狂うケースが増えているという。こうした高齢期のお金の問題についてファイナンシャル・プランナー(FP)の畠中雅子さんはこのほど、「高齢期のお金を考える会」を立ち上げ、高齢者施設への付き添い見学サービスを始める。

 「これまで高齢者施設を100カ所近く見てきた」というFPの畠中雅子さん。「昨年の金融危機で息子さんたちがリストラや収入減で資金の補助ができなくなり、それが原因で施設を退去される方が増えています」と話す。毎月の入居費用を、自分の年金だけでは足りずに息子などから補てんしてもらっている人に多いという。「かつてバブル崩壊のときにも運用利回りが当初の見込みより大幅に下がって資金が続かなくなったという方が結構いらっしゃいました」。

 高齢者施設に入る前には資金計画を十分練ったうえで決めることが必要だが、ややもすると「今なら入れる」と資金面で多少無理をしてでも入居を急ぎがち。また、「自分は90歳まで」と思っていても施設で毎日カロリー計算した食事をとり、規則正しい生活を送っていると100歳まで寿命が延びることにも…。

 こうした理由で資金が回らず退所に迫られた人を多く見てきた畠中さんはこのほど、「高齢期のお金を考える会」を発足させた。FP5人をコアメンバーとし、合計で10人くらいのFPで活動する。

 「相談者が自分の入居する高齢者施設を絞り込んだ段階で、わたしたちFPが相談者と一緒に施設の見学に付き添うという有料サービスです」と畠中さん。付き添ったうえで、施設からの説明を一緒に聞き、話の内容を解説してあげたりしながら、相談者の資金プランを作る。また、施設がきちんとディスクロージャー(経営情報の公開)しているかのチェックや財務諸表を参考に施設の経営状態を判断して、相談者へ助言する。FPは、個人の住まいや教育、老後など将来の人生設計に即した資金計画を行っているが、畠中さんのように高齢者施設への見学付き添いまでカバーするのはまれ。

 入居を検討している人には、資金的に相談者が入れる施設かどうかをFPの立場で判断する一方、すでに入居している人には施設を出る方の相談も受ける。「このまま施設に入っていると資金が足りずに将来、施設を出ることになる。早めに民間アパートを借りたほうがいいのでは」などとアドバイスする。

 「高齢期のお金を考える会」のコアメンバーは、全員が企業などに所属していない独立系FP。「高齢者施設見学の付き添いに力を入れていこうとしている人や、社労士と社会福祉士の資格保有者で成年後見になれる人などがメンバー」(畠中さん)という。関東圏の高齢者施設を対象に、料金は施設への付き添い1件につき2万円で設定。会として、特定の施設などの代理業務はやらず中立性を保つ。

 畠中さんは、7年前から「子どもにかけるお金を考える会」を作って引きこもりの子どもを持つ親の相談にのってきた。これまで、ボランティアで高齢者施設の付き添いをやってきたが、依頼が多いため、きちんと引き受ける体制を整え有料で引き受けることにした。「今まで頼まれてもできなかったことをきちんとやって、お役に立ちたいと思う」と畠中さん。

「高齢期のお金を考える会」
問い合わせ:http://homepage3.nifty.com/senior-money/(12月中にアップ予定)からメールで。

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