|
アニマルセラピーの認知症などへの効果が注目されているペットの存在。「犬や猫を飼いたいけれど病気の際の治療費のことを考えると…」という人も多い。そんな時のためにペット保険の内容や保険料、業者選定のポイントなどを調べた。
犬や猫の“長寿”に対応
現在、日本で飼育されているペット(犬と猫)の数は約2700万匹(ペット工業会)。ペットも人間同様に長寿化が進展しており、ひと昔前には10歳で長生きといわれた犬と猫が、今では平均年齢が12~13歳に延びている。高齢化に伴い、がんなどの病気にかかるリスクも高まっている。
だが、ペットには健康保険が利かないため、お金のことを考えると「(ペットの)具合が悪そうだな」と思っても動物病院に連れて行きづらい。その結果、病気の早期発見ができないことも多いという。
早期発見のためにもペット保険に加入したいところだが、「そもそもペット保険は信用できるの?」という疑問もある。「以前は、保険料だけ取って保険金を払わないとか、あれも免責、これも免責と免責事項がいきなり出てくるなど悪質な会社もありました」とファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんは指摘する。「しかし、今は金融庁が少額短期保険業という制度をつくって業者を認定、登録業者は金融庁の指導を受けているので変なことはしないと思います。不安ならまず、金融庁のホームページ(http://www.fsa.go.jp/)で登録業者かどうかを確認するといいでしょう」
治療費、最大70%補償
ペット保険の主な業者は9社。うちアニコムとアイペットの上位2社だけで市場シェアの80%を占める。
日本でのペット保険加入件数は52万件、加入率で約2%(ペット関連市場マーケティング総覧=富士経済)と欧米に比べてかなり低い。ちなみに英国では約22%の加入率(損保レポート=損保総研)。日本では、それだけペット保険について広く知られていない面もある。そこで、アイペット社長の高瀬良二さんに同社のペット保険「うちの子」の仕組みを聞いた。
まず、保険に加入した後の治療費は、同社が70%を負担し、加入者の自己負担は30%になる(70%プランの場合。ほかに50%プランもあり)。
一方保険料は、小型犬で0歳の場合、70%プランだと月2810円、一時払い3万2740円(年)、同10歳の場合は月7350円、一時払い8万5610円(年)となる。なお、月々の保険料890円~の新商品「うちの子ライト」もこのほど新発売された。
支払い方法は、同社対応の動物病院だと清算窓口で保険証を提示するだけでよい。また未対応の病院でも、「いったん自己負担した後で請求してもらえば自己負担額との差額をお支払いします」と高瀬さん。
「うちの子」、「うちの子ライト」についての問い合わせは、アイペットカスタマーサービスセンター、フリーコール0800・111・1525
|
| |
|