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旧越ヶ谷宿〜香取神社へ
気軽に足を延ばせる“日帰りの旅”コース
 埼玉県南東部の越谷市は、東京の通勤圏として発展する半面、「水郷と歴史のまち」の見どころを、そこかしこに残す。そんな越谷の魅力を知ってもらおうと7月、「市観光ボランティアガイド」が誕生。今回は記念すべき“ガイドデビュー”に同行した。旧越ヶ谷宿や越ヶ谷御殿跡、久伊豆神社、天嶽寺、香取神社を巡る街歩き。気軽に足を延ばせる“日帰りの旅”向けのコースだ。


 今回のガイド役は上野勉さん(70)と小曽川弘美さん(60)。まず、越谷駅から旧越ヶ谷宿へ向かう。線路の高架沿いを進み、越ヶ谷小学校前を通って越ヶ谷宿通り(旧日光街道)へ。

上野さん(右)と小曽川さん
久伊豆神社
最も古い大野邸
 商店街に小野寺邸、小泉邸、鍛冶忠商店、大野邸などの古い木造建築物が点在する。越ヶ谷宿は度々の火災に遭い、何度か建て替えられたため建造年代ははっきりしない。小泉邸にレンガ造りの防火壁が残る。最も古い建物は大野邸。「130年ほどたっているのでは」とのことだ。人が住んでいるため内部見学はできないが、趣ある外観から宿場町の雰囲気が伝わってくる。

越ヶ谷宿大野邸
越ヶ谷宿小泉邸
家康が鷹狩りに

 元荒川沿いの桜並木を経て、越ヶ谷御殿跡へ。徳川家康が鷹狩りに訪れ、しばしば宿泊したといわれる越ヶ谷御殿だが、現在は御殿をしのばせるものはなく、御殿町という地名だけが往時を物語る。

 建長元年板碑は同市指定有形文化財。「建長元年」(1249年)銘の年号が刻まれている。高さ155センチ幅56センチと、同市内では最古、最大のものだ。

 宮前橋を渡り、久伊豆神社に到着。社伝では平安末期の創建とされる。約600メートルの参道には樹木がうっそうと茂る。境内のフジは樹齢204年。手と口を清め本殿へ。こま犬の前足に麻縄が巻かれているのは「足止め」といわれ、家出した人や“悪所通い”の人が帰って来るようにとの家族の願いが込められているという。本殿裏にはスダジイやタブ、モチの木の原生林があり、市指定の記念物になっている。

 続いて天嶽寺へ。1478(文明10)年の開山と伝えられる。本尊の阿弥陀如来の脇には釈迦の涅槃(ねはん)像(非公開)も安置されている。金箔(きんぱく)で覆われた涅槃像は、江戸時代前期のものといわれる。

参道で骨董市も

「もうひと頑張りですよ」と大野さんに励まされながら、最後の香取神社に向かった。香取神社の創立年代は、室町時代の応永年間(1394〜1428年)と推定される。奥殿の4面の外壁には紺屋の労働作業の様子などが彫られている。毎月第2土曜日には参道で骨董(こっとう)市が開催される。

 ここまで歩いて約2時間半。越谷駅に戻るより北越谷駅の方が近い。徒歩5分ほどだ。

 今回は参加者の体力を考慮した変則コースだそうだが、市観光協会などでは、6通りの散策コースを設定している。それを参考に目的や年齢に応じて楽しむとよいだろう。

問い合わせ・ガイド予約:越谷市観光協会TEL048-966-6111