旅の情報  
この秋、三徳山の紅葉を見ながらの
ウオーキングもお勧め

北に日本海、南に中国地方の山々と豊かな自然に囲まれた鳥取県。今まさに旬を迎えている二十世紀梨や数々の温泉街、新鮮な海や山の幸など、県内には秋を満喫できる観光スポットがたくさんある。

  東京から飛行機で約1時間。旅の疲れを癒やすには鳥取を代表する温泉地、三朝(みささ)温泉へ。三朝の湯はラジウムが分解されて生じたラドンの含有量が世界屈指の放射能泉で知られ、リウマチ性疾患や痛風、高血圧症、動脈硬化症、糖尿病、消化器系疾患などに効果があるといわれる。最近では“不老長寿の湯”としてテレビ番組でも取り上げられた。「三朝温泉は3回入らないと損。ゆっくり深呼吸し鼻からラドンを十分吸って、湯に漬かる。食後にコップ1杯程度の湯を1日2〜3回飲んでも体に良いですよ」と鳥取県文化観光局観光課長の山本誠さん。
 野口雨情、志賀直哉、島崎藤村、与謝野晶子なども訪れたという三徳川沿いの温泉街には、昔ながらの射的場や飲食店が狭い路地に並び、情緒あふれる雰囲気。誰でも利用できる河原風呂や足湯、飲泉場もある。また毎日午前11時から午後9時まで、宿泊しなくても日帰り入浴できる「湯めぐりの宿」を16の旅館で実施しているので、1日中“温泉ざんまい”も楽しめる(三朝温泉観光協会TEL0858・43・0431)。
 旅の楽しみといえば料理。温泉街の一角にあり国定有形文化財指定旅館の「大橋」総料理長、知久馬惣一さんは昨年、「現代の名工」を受賞したひとり。東伯牛のヒレステーキ、新鮮なヒラメやイカの刺し身、イセエビやキャビアを使った前菜の盛り合わせなど創作料理は10品以上。次々に出される料理は食べるのが惜しいくらい色鮮やか(1泊2食は20,000円から。TEL0858・43・02111)。
 三朝温泉から車で約15分。三徳山にあり、謎の国宝と呼ばれる「三仏寺投入堂」(別注)。今までお堂を肉眼で見るには険しい山中の参道を登山するか、下の道路脇から見上げるしかなかったが、最近になり正面からお堂を拝める新しいウオーキングルートが開設された。片道約2・5キロの緩やかな道のりなので、シニアも安心して歩ける。三徳山は「森林浴の森百選」にも選ばれた自然豊かな山で、三徳ナデシコや三徳ザクラなど固有種を見ることも。
 ウオーキングで思い切り汗をかいたら鳥取の“ハワイ”へ。JR倉吉駅から温泉行きバスで約20分、羽合町の「はわい温泉」は東郷湖からわき出る天然温泉。湖畔に建つホテル「望湖楼」では珍しい湖上露天風呂に入ることができる。湖の真ん中で美しい風景を眺めながらゆっくり体を休めたら、ヒラメを丸ごと1匹使った名物のヒラメ尽くし料理に舌鼓。アロハシャツの従業員の出迎えもうれしい(1泊2食は15,000円からで、温泉入浴と昼食の日帰りプランは要予約6000円から。TEL0858・35・2221)。

今が旬の二十世紀梨〜千葉・松戸から移植100周年

 鳥取の名産といえばナシ。ことしは千葉県松戸市から鳥取に「二十世紀梨」がやってきてちょうど100周年。県内には新品種の開発が行われている「鳥取県園芸試験場」(TEL0858・37・4211)や日本で唯一のナシをテーマにした博物館「鳥取二十世紀梨記念館」(TEL0858・23・1174)などがある。「甘みと酸味が特徴の二十世紀梨は日持ちがよく、まさに今が食べごろです」と県園芸試験場の北川健一さん。各地に食べ放題のナシ園(上記参照)もあるので、おなかいっぱいに秋の味覚を堪能できる。
◇鳥取県観光連盟TEL0857・39・2111
◇鳥取県文化観光局観光課TEL0857・26・7237