今月の紙面  
 第57回新聞大会(日本新聞協会主催、北日本新聞社共催)が10月15日、富山市で開かれ、全国の新聞・通信・放送各社の幹部ら約500人が参加して「新聞はメディアの基軸として公正な報道と多様な言論で読者の信頼にこたえる責務を負う」との決議を採択した。
 午前の部は富山国際会議場メインホールで箱島信一日本新聞協会会長(朝日新聞社長)あいさつ、大会決議採択、新聞協会賞授賞式、受賞者あいさつ、梅沢直正北日本新聞社長あいさつの後、地元の作家・歌人の辺見じゅん氏が「いま、大切なこと」と題する記念講演を行った。
 箱島会長はあいさつで「読者の側に立った報道に徹することがジャーナリズムの原点だが、昨年来の戦争報道に関連して、ジャーナリズムの資質と存在理由が鋭く問われている」として、「政府や企業の広報機能は至れり尽せり。またインターネットで世界のあらゆる情報を入手することもできる。しかし、人々が本当に必要とする情報は厳重な管理の下にあり、取材の壁が厚い。例えてみれば、55点の及第点は取れるが80点以上を取ることを許さないような取材環境になっている。それだけに、われわれは一人でも多くの優秀な、歴史の評価に耐えるようなジャーナリストを育てる使命がある」と述べた。
 新聞協会賞授賞式では、「UFJ、三菱東京と統合へ」の特報で日本経済新聞社編集局経済部発田真人、矢沢俊樹の両氏、「イラク国連バグダッド事務所爆破テロ〜瞬間映像のスクープ」で日本放送協会「NHKバグダッド」取材班(ヨーロッパ総局カイロ駐在)別府正一郎氏(石村英二郎報道局長が代理出席)、「北海道警察の裏金疑惑を追及した一連の報道」で北海道新聞社「道警裏金問題」取材班・編集局報道本部次長高田昌幸氏、キャンペーン企画「拉致・北朝鮮」で新潟日報社「拉致・北朝鮮問題」取材班・編集局報道部長代理兼編集委員高橋正秀氏の5人がそれぞれ受賞し、あいさつを述べた。
 富山全日空ホテル3階「鳳」で昼食会の後、午後の部は再び会場を富山国際会議場メインホールに移し、濱田純一東京大学大学院情報学教授が「新聞力とその環境」と題して基調講演を行った後、ジャーナリストの中馬清福氏の司会で杉田亮毅日本経済新聞社長、菊池育夫北海道新聞社長、梅沢直正北日本新聞社長、今中亘和中国新聞社長が「新聞力強化の処方箋」のテーマでパネルディスカッションを行った。   
 夜の部は再び会場を富山全日空ホテル3階「鳳」に移し、レセプションで和やかに歓談した。