医療  
便潜血の検査ミス?

【問】昨年の検診で便潜血が陰性だったのに、今年の検診で便潜血が陽性となったので、精密検査を受けたら大腸ガンが見つかりました。これは検査のミスですか。(埼玉 県岡部町 男性56歳)

【答】非常に大事な質問です。便潜血検査を大腸ガン検査としている施設や検診機関が多いですが、実際に便潜血検査は便の中に血が混じっていなければ陽性にはならないので、大腸ガンでもごく早期なものや進行ガンでも、たまには出血していない場合は便潜血検査は陰性という結果 になることがあります。つまり便潜血検査は国民全体に行う「集団検診」として意味のある検査なのですが「早期ガンを見つけたい」と希望される患者さんには便潜血は期待に応えられないものです。
 大腸ガンはポリープのうちに内視鏡によって切除すればガンは予防できます。またポリープがたとえガンになっていても早期に発見できたら完全に内視鏡で切除し治すことができます。大腸カメラは現在、大腸ガンを予防するためでも早期大腸ガンを治すうえでも最も有効的な検査といえるのです。
 胃でも大腸でもガンにならないようにすることは、現在の医療技術ではまだ不可能です。症状がある方はもちろん、症状がなくても定期的な検査をすることで、早期治療を心がけることが今のところガンに対する最善の対処といえるでしょう。(足立区本木西町 胃・大腸・肛門病センター長 寺田俊明)