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| 定年後の病気と予防 |
【問】昨年9月に定年退職し、3カ月あまり家でゴロゴロしています。しかし35年間働きづめだったので、身体を動かしていないとどうも調子が悪いように思います。定年後、ほっとした時に病気にかかり易いと聞きました。その病気と予防について教えてください。
(横浜市 男性60歳) |
【答】加齢に伴い高血圧に高脂血症、糖尿病、心臓病などの内科疾患は増加しますが、定年退職を契機として特に増加することはありません。ただし退職に伴い生活パターンが大きく変わることによって、長い間の多忙な日々から解放され、ホッとした気持ちと同時に緊張感がなくなり、心に空白が生まれます。さらに、健康、生活に漠然とした不安を抱く時間的余裕も生じ、いわゆるうつ状態になり易い時期になります。生活に対する不安は人それぞれですが、健康に対する不安は退職前と同様に健康診断を受けることで払拭できます。定期健康診断は自治体が無料で行っています。少々費用がかかりますが人間ドックもお勧めです。
心の健康を保つためには心の空白を作らないことが大切です。漫然と一日を過ごさずに、趣味やボランティア、アルバイトに時間をさき、多くの人と会って会話を楽しむなど、できるだけ退職前と同じような生活リズムを保ちましょう。サークルに入ることもお勧めです。あまり家に閉じこもらず散歩や運動を心がけましょう。外に出て日光をたくさん浴びてください。ストレスを解消し、心の健康を保つばかりでなく、痴呆や生活習慣病の予防にもつながります。
(東京慈恵医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 蔵田英明) |
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