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| 尿の出が悪いのは前立腺肥大症か? |
【問】この年で尿の出が悪くなってきたようです。加齢に伴う前立腺肥大症と思われますが、食事療法など日ごろの生活で気を付けたいことを教えてください。
(品川区 男性45歳) |
【答】45歳という年齢ですから、最近「尿の出が悪くなった」のがすべて前立腺肥大症のせいかどうかは疑問です。前立腺肥大症でみられる前立腺の肥大結節は通
常、45歳くらいからみられ、臨床的に前立腺肥大症の症状は50歳以降で明らかになることがほとんどです。この場合は、初期の前立腺肥大症とともに、前立腺炎を合併しているのかもしれません。症状が気になるのなら一度専門医を受診すべきです。
次にこのような前立腺症状は生活習慣によって悪化することが多いのでそれについて述べます。前立腺は骨盤内のぼうこうのすぐ下で尿道を取り囲むように存在する分泌臓器です。場所でいえば会陰部(肛門と陰のうの間)の奥にあります。こうした場所の病気は炎症にせよ、肥大症にせよ、また最近急速に増えている前立腺がんにせよ、骨盤や会陰部の刺激が良くないと考えられます。すなわち骨盤内の潤滑な血の流れを障害するといわれるアルコールやコーヒー、香辛料などの刺激物の摂取や長時間の座業、会陰部を刺激するような乗馬や長時間のバイク・自転車などの運転は避けるべきでしょう。
ただこうした生活習慣が前立腺の病気の原因になるとは考えられていません。あくまでも病気の症状を悪化させる可能性のある危険因子と考えるべきでしょう。前立腺がんや前立腺肥大症は欧米に多く、アジアに少ない病気でした。近年の日本人におけるこれらの病気の増加はその食生活の変化に影響を受けていると思いますが、個々の日本人が急に食生活を変えてもこれらの病気の発症を抑えられるとは思えません。
(東京慈恵会医科大学 泌尿器科学教室 池本庸) |
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