医療
睡眠時無呼吸症候群は治るのか?
【問】シミがどうしても気になります。最近、皮膚科で「液体窒素凍結療法」をしてみましょうと言われました。レーザーなど高価な治療法はよく聞くのに、健康保険が使え、とても安価なこの治療法があまり知られていないようで不思議です。(葛飾区 女性64歳)
【答】睡眠時無呼吸症候群(SAS)は10秒以上の呼吸停止が7時間の睡眠中に30回以上認められる病気です。
SASは鼻の気流センサー、胸郭の動き、脳波を睡眠中に同時記録することにより2つに分類できます。呼吸の命令が脳から出なくなる中枢型SASと命令は出ているのに気流がとまる閉塞(へいそく)型SASです。圧倒的に多いのは閉塞型ですので、今回はそちらを説明します。
閉塞型SASの原因には、肥満や扁桃腺(へんとうせん)肥大、小顎症などがありますが、特に肥満によるものが多くみられます。皮下脂肪だけでなく、鼻腔(びこう)や咽頭(いんとう)などの気道粘膜下の脂肪組織が厚くなり気道が狭窄(きょうさく)しているところに、気道を広げる筋肉が睡眠によって緩むので気道が閉鎖してしまうのです。睡眠中に呼吸ができないと睡眠が浅くなり睡眠不足になります。その結果、夜間不眠ではなく日中に眠くなるという症状が出現します。
治療は第一にやせてていただきます。これで治る方もいます。効果が不十分であれば鼻マスクCPAPという補助呼吸器を睡眠中に装着します。時には気道を広げる手術も行います。
(東京慈恵会医科大学 神経内科診療医長 長谷川節)