【答】便秘とは大便が長い間腸の中にとどまり、水分が減少して固くなって、排便が困難になる状態です。原因としては大腸の中を内容物が通過するのに長時間かかる機能性便秘とそれ以外の原因による便秘に分類。
一般的に便秘症といわれるのは前者の機能性便秘で、ウサギの便のようなコロコロとした便や軟便で便意が頻回であるけいれん性便秘と、固く太い便で便意の少ない弛緩(しかん)性便秘があります。
ご相談内容から判断すると、この弛緩性便秘だと思われますので腸の動きを促すような薬が必要です。浣腸の使いすぎは排便運動を鈍らせるので注意が必要です。機能性便秘以外の便秘は何らかの疾病により便秘となる場合。向精神薬、抗けいれん薬、筋弛緩薬、鎮痛薬、麻薬などの薬剤内服によるもの、糖尿病や甲状腺機能低下症など代謝・内分泌疾患によるもの、パーキンソン病などの神経・筋疾患によるもの、さらに大腸の腫瘍(しゅよう)やヘルニア、狭窄(きょうさく)による器質的障害による場合もあります。頑固な便秘は放置せずに診察をお受けになることが必要です。
(東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 蔵田英明)
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