医療  
吐く息が酒臭い
【問】家族や会社の同僚から吐く息が酒臭いと言われるようになり、悩んでいます。友人らは「深酒をするからだ」と言いますが、酒は2合程度、水割りは3〜4杯です。腸や胃が悪いからでしょうか。治療を必要とするのでしょうか。教えてください。
(武蔵野市 57歳男性)
【答】口臭を起こす原因は虫歯や歯周病のような口腔(こうくう)内の病気や、食道、胃など消化器の病気があります。さらに蓄膿(のう)症などの耳鼻科領域や肺の病気、腎臓、肝臓の病気などさまざまな要因で起こります。健康な人でも日常生活上でニンニクやタマネギを食べた後や飲酒後でも口臭は発生し、多かれ少なかれ誰でも存在することを理解しましょう。

「吐く息が酒臭い」と言われているようですが、当然夜遅くまで飲酒していれば起こりうることですし、同量の酒で最近になって出現してきたというならば、何かアルコールの吸収・代謝を遅らせている病気、例えば胃や肝臓の障害を疑うべきでしょう。

 また飲酒していない場合でも、肝臓や腎臓の病気で代謝されない物質がアルコール様の特殊なにおいを発することがあります。いずれにせよ心配なら一度、消化器専門医に診てもらうべきでしょう。

 口臭の原因で一番多いのはやはり虫歯や歯周病などの歯科領域の病気です。それらを治療することはいうまでもありませんが、適正な歯磨きが重要な口臭防止法なので、入れ歯などの人は特に入念に行うべきです。

(東京慈恵会医科大学付属第3病院 外科診療医長 医学博士 岡本友好)