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無人の海鹿島駅。通勤通学客が多い
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ゆっくりとホームに到着した電車
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「次は海鹿島(あしかじま)、海鹿島でございます。文学碑巡りにおいでの方はこちらでお降り下さい」
車内案内につられて下車したのは、関東最東端の駅である海鹿島駅。白い木造駅舎をくぐるとすぐに、文学碑巡りの案内看板が目に飛び込んできた。
明治中ごろまで海にアシカが生息していたことから名づけられたとされている海鹿島。自然林と海が美しく、風光明美なため、多くの文豪や歌人に愛された土地だ。現在は当時の名残は少ないが、街には文学碑が点在している。
駅から海へ向かうこと約3分。林に囲まれた小道の沿道に、銚子出身の小説家・国木田独歩詩碑(1)がある。詩集「独歩吟」の内「山林の自由存す」の一節が刻まれていた。小道を抜け、なだらかな坂を8分程下った所に、画家・竹久夢二詩碑(2)がある。1910(明治43)年、27歳の夏に海鹿島に滞在した夢二が、自らの悲恋を海鹿島海岸にひっそりと咲くヨイマチグサによせて、名作「宵待草」を詠んだという。そして海鹿島海岸にある岩山のがけには、晩年をこの地で過ごした日本画家・小川芋銭(3)、その程近くには、銚子をたびたび訪れた政治家・尾崎行雄(号は咢堂)の歌碑(4)もある。
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「旅館あしか荘」
会長の木村澄夫さん(右)
おかみの富久さん(中)
支配人の高尾金司さん(左) |
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竹久夢二の詩碑。
「宵待草」は海鹿島が舞台
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海鹿島駅から海岸に向かって歩いて7分。ラドン温泉で有名な「旅館あしか荘」は緑の庭園とほのかに潮の香りがただよう、隠れ家のような宿。旧国鉄職員だった木村澄夫さん(74)が50歳のときに、妻・富久さん(75)と二人三脚で始めた旅館は、ことしで36年目を迎える。
旅館やホテルが数多い銚子。生き残り競争を勝ち抜くため、「同じことをしていてはだめ。人とは違うこと、そしてお客様に本物を提供しなければ」と澄夫さんは考え、おととし1月に、トルマリン原石を利用した鉱石ミネラル石風呂を始めた。2カ月に1回、山形県の東根温泉から温泉水を運んでいる。千葉県では初、全国でも2番目の珍しい湯だ。
日帰り入浴セットは1500円(貸し浴衣、ゴザ、タオル、アルカリ水付き)。さっそく浴衣に着替え、アルカリ水をたっぷりと飲む。室温は45度。室内に敷かれた小石の上にゴザを置き、浴衣姿のままで横たわる。すぐさまじわりと汗をかきはじめ、10分も入っていると浴衣はびっしょり。
「頭痛や腰痛、神経痛など、病気で悩んでいる人から感謝されます。自然治癒力を高めてくれるので、本当の意味の医療施設といえるかもしれませんね」と澄夫さんは語る。
石の湯は婦人専用と男女共同の2つがあり、夫婦やカップルで楽しめる。「1回の目安は10分程度。サウナとは違うので、我慢して入るのではなく、体調に合わせて何度でも温浴してください」と、支配人の高尾金司さん(57)は話す。
【旅館あしか荘】銚子市海鹿島町5287。1泊2日12,000円、2泊3日20,000円(1室3人以上利用の場合)。日帰り入浴時間は午前10時〜午後4時。TEL0479・22・8165
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