ぶらり単線・出会いの旅
 
君ヶ浜海岸から見える
白亜の犬吠崎灯台
フランス凱旋門を意識した君ヶ浜駅
君ヶ浜ベイハウスのスタッフ
(前列左から2番目が鈴木さん)
スペシャルシーフードピラフ
サラダ・スープ付で1450円

 銚子駅から17分。君ケ浜駅を降りてまず目に入るのは、プラットホームにそびえ立つ白亜の門。高さ4m以上はあるだろうか、ひときわ目を引いている。
 1931(昭和6)年6月に開業した君ケ浜駅は、1990(平成2)年12月に凱旋(がいせん)門を模した現在のゲートに建て替え、以来、駅の象徴的存在。この無人駅に、主に通勤通学客が1日に20〜30人乗降しているという。
 キャベツ畑に囲まれた小道を歩くと、ほのかなに潮の香りが漂う。防砂林を抜け、県道254号線を渡ると、真っ青な海と弓なりの海岸線が美しい君ケ浜海岸に着く。駅からは300mほどだ。
 犬吠埼北側約1kmにわたって広がる白い砂浜は、関東舞子と称されるほど、その美しさに定評がある。1996(平成8)年には「日本の渚百選」にも選ばれた。君ケ浜の由来は「いつもは霧が発生したように浪の飛沫(ひまつ)が微粒をなして漂っているので、霧ケ浜と呼ばれたが、それが何時しか君ケ浜に変わってしまった」と銚子史(昭和31年発行)に記されている。
 犬吠埼灯台の最寄りは犬吠駅だが、健脚の中高年は1つ手前の君ケ浜駅から海岸線を歩くのがお勧め。ここ「君ケ浜しおさい公園」は、遊歩道や休憩所も整備。灯台まではゆっくり歩いて30分。風は強いが、汗ばみ始めた肌には気持ちいい。

 白亜の犬吠埼灯台は、英国人技師・ブラントンの設計で1875(明治7)年11月15日に完成、点灯した。地震大国・日本の独自構造として、内側に国産れんが、外側に石を使った2重の円筒を施している。関東大震災や戦災を乗り越え、130年の間、海の安全を見守り続けている。
 歩き疲れたら、灯台から徒歩5分の「海辺のカフェレストラン・君ケ浜ベイハウス」へ。木を基調にした店内で、太平洋を眺めながらカジュアルに料理が味わえると、地元でも評判の店。窯焼きのピザやパスタなどメニューは50種類以上で、こだわりは新鮮な食材と手作り。クリームソースを使ったドリアは中高年に一番の人気だ。代表の鈴木てる子さん(56)は、「灯台のライトアップは絶景です。のんびりした時間を味わいに、一度足を運んでください」と笑顔で語る。
【君ケ浜ベイハウス】銚子市君ケ浜8853の156。午前10時〜午後9時。火曜定休。TEL0479・22・0547