選者 小島千架子
特選三句
うとうとと婆動かずに梅干売る
  東大和市 遠藤久子
〈評〉札所寺などでの情景でしょうか。「うとうと」と梅干を売るおばあさんの小さい姿が見えますね。平和なひとときです。
・翼あるやうに行く子ら新樹光
  渋谷区 長岡貝郎
〈評〉子供はこの句のように、大人には見えない翼を持っているのです。きらきら光って夢に向かって飛んでゆくのです。
・竹落葉風あるときも無きときも
  府中市 松田みき子
〈評〉春にタケノコが出て、すくすく伸びると、親竹は6月ごろに葉が枯れる。その散る様を純粋な感動で素直に描いています。
入選五句
・茶屋町の格子拭かれて夕薄暑 武蔵野市 西村 健
・夏立つや長啼く牛の草千里 町田市 横山玄水
・早苗田に小さな影の揺れてをり 足立区 今井希伊子
・夏草や身の丈小さき梅若碑 練馬区 白須礼子
・難聴の離れて一人涼む縁 東村山市 中島清治
[選者から]俳壇へご投句の皆さまへ。たくさんのご投句うれしく拝見しています。選外になられても、あきらめず頑張ってください。
 投稿は毎月25日までに、はがきに俳句2句、住所・氏名・年齢・職業・TELを明記し、選者の小島千架子氏(〒167-0034 杉並区桃井1の20の12)までお送りください。はがきの表面には必ず赤字で「定年」と明記を。(編集部)