| 選者 山下和夫 |
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・馬房より連れ出し水を飲ませやる軍馬は熱くすり寄りて来し
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| ・戦死せる友の命の四倍も永らえて今何の嘆きぞ |
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| ・窓細くひらけば藍の空みえて終戦の日の父にゆきつく |
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| ・屋久杉の木片持ちて夫帰る定年となりて始めての旅 |
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| ・留学の夢のかないて青島(チンタオ)に今日はとびたつ還暦すぎて |
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| 〈評〉一首目、農村から軍馬として戦場に駆り出された馬と、兵との心情がしみじみと回想されている。幾万の馬が戦場に運ばれたが、一馬だに日本に帰らなかったという。二、三首目も戦にかかわった歌。応募者の年齢が戦中を生きた人が多いため、おのずとその傾向が多いのは当然となろう。四、五首目は前三首と異なり、直接戦争を知らぬ
定年者の歌で明るい。 |
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| 投稿は、はがきに「定年歌壇」と記入のうえ、短歌二首、住所・氏名・年齢・職業・TELを明記し、〒370-0834 高崎市南町8-7 山下和夫氏宛へお送りください。(編集部) |