| 選者 山下和夫 |
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・あじさいの花をゆらして降る雨の過ぎて日暮れの出店にぎわう
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| ・明日は父のバリ島へ母と帰る子のシャボン玉
団地の空に舞わせる |
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| ・町並みのはずれの老の洗濯屋重きアイロン体ごと押す |
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| ・座禅すれば我が目の前に亡き夫の居るが如くに胸あつくなる |
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| ・古稀にして車買い替えし我なれば余命知らずも十年は乗らん |
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| 〈評〉一首目、梅雨の止んだ日暮のほっとした空間を詠っている。作者はその一角に定食店を営むという。自然に感応しつつ営む心のゆとりが美しい。二首目、国際結婚した母と子であろうか。母の国を離れる子のシャボン玉
が団地の空に広がり消える。明るい未来を暗示する中に一抹の寂しさも漂うシャボン玉
である。三首目、結句の「体ごと押す」が老の洗濯屋を活写
している。 |
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| 投稿は、はがきに「定年歌壇」と記入のうえ、短歌二首、住所・氏名・年齢・職業・TELを明記し、〒370-0834 高崎市南町8-7 山下和夫氏宛へお送りください。(編集部) |