| 選者 山下和夫 |
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・老い二人聞こえる距離を保ちつつ区民農園耕している
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| ・肩ゆすり自転車漕ぎ来るわが妻のはにかむ笑顔今もまぶしき |
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| ・夫の座にコップ酒おきひとり食(は)む今日は二人の誕生日です |
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| ・予科練に散りしも残りしも健やかな組体操の写真いできし |
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| ・暮れきれぬ路すれすれに来る燕今日も出会いぬ買い物帰り |
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| 〈評〉一首目、互いに頼り頼られている高齢者の心理を「聞こえる距離を保ちつつ」とうまく表現している。二首目、戸外で行き会う妻の意外な初々しさが映像化され、作者自身も若い日に引き戻される。三首目、誕生日を同じくする亡夫へ語り掛けるような四、五句に味わいがある。四首目、戦死者も永遠に健やかに在る。誰が欠けても成り立たない組み体操を皆が続けている。 |
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| 投稿は、はがきに「定年歌壇」と記入のうえ、短歌二首、住所・氏名・年齢・職業・TELを明記し、〒370-0834 高崎市南町8-7 山下和夫氏宛へお送りください。(編集部) |