| 選者 山下和夫 |
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・子規居士の墓の裏へとまわりたる雪虫につき我もまわりぬ |
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| ・マレー半島空中戦のわが記事を箪笥の底に母は逝きたり |
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| ・少女三人並びて座りメール打つ三駅がほどを無言のままに |
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| ・幼子は小さき指を折りながら山百合の花きそいて数う |
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| ・秋灯のきらめく中に下りてきし旅終わりたる機の窓に寄る |
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| ・真向かいの搾乳機の音に目覚めしがまたうとうとと眠りにおちし |
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| 〈評〉一首目、雪虫に引かれて裏に回ったというところに味わいが生まれる。読者も裏に何があるのだろうと想像を誘われる。二首目、息子の記事を生涯大切にしまい逝った母を、感情を交えずに言っている。そこに親子それぞれの思いが深くにじむ。三、四首目は、現代の少女の生態の一面と、幼年期の新鮮な輝き。 |
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| 投稿は、はがきに「定年歌壇」と記入のうえ、短歌二首、住所・氏名・年齢・職業・TELを明記し、〒370-0834 高崎市南町8-7 山下和夫氏宛へお送りください。(編集部) |