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定年時代
 
  横浜・川崎版 平成22年1月号  
昔“邪道”今“本流”新しい水引編み出す  日本伝統水引工芸研究会/島崎蓉子さん

教室で指導する島崎さん
 

幸区のカフェマイムで行った教室風景
 
   
5日(火)まで新宿・京王百貨店で職人展
 門松などに使われる水引を作る「日本伝統水引工芸研究会」が、5日(火)まで京王百貨店新宿店で開催される「職人・技の祭展」に出展する。同展では、同会会長で川崎市の島崎蓉子さん(71)が、人間国宝の故関島登さんに師事し、その後独自に編み出した数々のユニークな水引が展示される。「昔は邪道といわれたものが今は本流になっています」と島崎さん。少人数制の教室の評判もよく、80代の生徒も参加している。

 高校生の夏休み、遊びに行った長野県飯田市で偶然水引に出会った島崎さん。「美しさに感激して、1週間宿を押さえて職人さんに作り方を習いました」。幸運にも水引工芸の第一人者で後に人間国宝になった関島登さんに師事することができ、翌年もそのまた翌年も工房へ。そのたびに福岡の自宅で作った作品をダンボール箱いっぱいにつめて行ったが、「『これはまだまだだな、とか、ふ〜ん、これはまぁまぁ、でも邪道』とか言われるの。もうがっくりして」と笑いながら振り返る。
 その後フラワーデザインを学びにフランスへ留学。帰国後作品を発表するが、評価は低かった。

生徒は10代から80代 少人数で和気あいあい
 「まだフラワーデザインなんていう言葉がない時代でしたから、アレンジのために花首からカットしたりワイヤーを使うと『なんて残酷な』と言われました。でも、“花”とつくものはすべてマスターして、そのうちにコンテストで入賞するうちに評判も上々になっていきました」

 実績を生かしフラワーデザインの学校も創設。2006年には開校40周年迎えたが、現在は弟子に任せて自身は手を引き、水引工芸に専念している。口コミから始まった水引教室も現在は40人ほどの生徒を抱える。下は10代から上は80代まで。丁寧に指導したいからと少人数制にし、和気あいあいとした雰囲気を楽しんでいる。

 

水引
 「水引というと紅白のものしかないと思われているけど、たくさんの色があるのよ。今は鶴、亀だけをやっていても誰も喜ばないからわたしは現代にマッチしたものにどんどん挑戦しています。昔だったら邪道といわれたものが今では本流。自分が楽しくやっていれば周囲は感動してくれるし、理解してくれますよ」

 両親と夫を送り、現在は1人暮らし。自由時間の多い今の暮らしに満足している。

 「わたしにできることはないかなといつも考えています。ほとんどボランティアだけど今でもブーケを作ったりします。周りを喜ばせることが好きなの」

 京王百貨店への出展も、島崎さんの活躍を知る人から声が掛かったもの。「誠心誠意やれば必ず分かってくれる人はいるのよ」と笑顔が輝いた。
 島崎さんTEL090・8026・5989

 「職人・技の祭展」は、5日(火)まで東京・新宿の京王百貨店で。島崎さんは水引のデモストレーションも行う。

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