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小原温泉 岩風呂がリニューアル
宮城県の温泉地といえば、鳴子や秋保などが知られているが、蔵王連峰の山ろくに点在する県南の温泉もいい。都会のけん騒をいっとき忘れ、のんびりゆったりしたい人にはこれらの小さな温泉地は格好だろう。なお、目的地までの所要時間はバスは東北新幹線「白石・蔵王駅」を、車は東北自動車道「白石インターチェンジ」を起点としたもの。
蔵王連峰の温泉のどこへ向かうにも足場となるのは白石市。福島県との県境にあるこの城下町は、戦災を免れたこともあって、往時の面影を今に残す。商店街のところどころで見かける蔵づくりの老舗、沢端川沿いには数棟の武家屋敷が並ぶ。
1995(平成7)年には1874(明治7)年に解体された「白石城」の天守閣と大手門が復元された。元の形に忠実に従った木造建築で、石垣も自然石をそのまま積み上げた野積み。三層の天守閣からは市内が一望できる。この土地の名物は油を使わず小麦粉と塩水だけで練っためん「白石温麺(うーめん)」。市内には多くの専門店があり、料金も手ごろだ。
白石市の小原温泉は国道113号沿いにある。バスは「七ケ宿行」で25分ほど。車だと山形・南陽市方面へ約20分。白石川上流の深い渓谷に4軒の宿が並ぶ。こぢんまりとした落ち着いた雰囲気の温泉街だ。宿はどれも豊かに流れる白石川に面していて、すこぶる眺めがいい。泉質はさらりとした単純泉。昔から「目に小原」といわれ、眼病に効能があるとされている。
谷間の四季はそれぞれに美しく、降雪時には断がいの木々が雪化粧し、旅人の旅情を誘う。周囲には遊歩道もある。
その遊歩道の途中、赤いつり橋のたもとに04年秋「岩風呂」が復活した。以前は簡単な囲いをしただけの川沿いの露天風呂だったが、土砂などで浴槽が埋まり、ずっと休眠状態だった。白石市が土砂をさらい、屋根も掛けるなどして半露天形式でリニューアルオープン。市の施設なので入浴料が無料なのはうれしい。
温泉街の中心に公衆浴場「寿の湯」
遠刈田温泉
白石湯沢温泉は小原温泉からさらに車で20分ほど国道113号を南陽市方面へ行ったところにある一軒宿。バスの便はない。湯は石膏(こう)芒硝(ぼうしょおう)泉という希少な泉質。この温泉は奥羽の大名たちが往来した「山中七ケ宿」のひとつ「下戸沢宿」内にあるが、宿の近くの通りにはかやぶき屋根の民家がまだいくつか散在していて、昔の宿場町の面影を残している。
「目に小原」に対して同市の鎌先温泉は「傷に鎌先」と呼称される。褐色の湯は切り傷に特効があるとされ、古くから近郊の湯治客を集めてきた。蔵王連峰南端の不忘山を頂く地形に、4軒の旅館が軒を接して建っている。
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赤いつり橋のたもとに
この秋「岩風呂」が再オープン
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標高700mの山間部に
たたずむのが蔵王の隣
川崎町の「青根温泉」
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旅館「一條」の本館は大正時代の木造4階建て。また、「最上屋」も古くからの木造旅館だ。湯治客のための朝市もたつ。バスは「鎌先温泉行」で約25分。車は国道4号の案内板に従っていくと約20分で到着する。
白石市の隣、蔵王町の「遠刈田(とおがった)温泉」はこの一帯では最も大きな温泉地だ。中小旅館から大規模なホテルまでそろい、土産物店も通りに並ぶ。冬場は多くのスキー客でにぎわう。
温泉街の中心に公衆浴場「寿の湯」がある。湯小屋を思わせる木造りで茶色の熱い源泉が浴槽にあふれている。「遠刈田行」のバスで50分。車では40分ほどかかる。
標高700mの山間部にたたずむのが蔵王の隣、川崎町の「青根温泉」だ。仙台藩伊達家の「御殿湯」として、400年以上の歴史がある。ふたつの旅館「不忘閣」と「青嶺閣」はともに1500年代の創業。不忘閣内にある伊達家の保養所「青根御殿」は木造3階建てで、昭和初期に昔のままに再建されたもの。
晴れた日には松島、金華山まで遠望できる。また、古賀政男の名曲「影を慕いて」はこの地で誕生し、その歌碑もある。バスは「青根温泉行」で約1時間。車は50分ほど。東北自動車道から山形自動車道に乗り換え「宮城・川崎インターチェンジ」で降りた場合は約30分ほどで着く。
【問い合わせ】
白石市観光協会TEL0224・22・1321
遠刈田温泉観光案内所TEL0224・34・2725
川崎町役場TEL0224・84・2111
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