旅の情報  
菜の花畑で食用菜の花を
摘み取り体験も

 暦の上では春なのに、まだ寒風吹きすさぶ2月。千葉県の南房総では色とりどりの花が沿道を染め始め、イチゴ狩りのシーズンを迎えた。ぽかぽか陽気に誘われ、富浦を南下し、館山、白浜、千倉をぐるり。ひと足早い春を探しに出掛けた。
 「鋸(のこぎり)山を越えると肌着が1枚いらない」といわれるほど、1年を通じて暖かい陽光が差す、常春の南房総。
 国道127号を南下し、まずは安房郡富浦町の「道の駅とみうら・枇杷倶楽部」へ。特産のビワを生かしたオリジナル商品や観光情報の提供、人形劇を中心とした文化事業を展開する枇杷倶楽部は1993(平成5)年、県内初の道の駅として誕生した。年間65万人が訪れる、南房総観光の起点となっている。名物は「びわソフトクリーム」(350円)。初夏に採れたビワを一時加工して保存し、毎朝手作りしているという。
 隣接しているイチゴ園では、イチゴ狩りが楽しめる。甘い香りが漂う大型ハウスには、章姫やふさの香、アイベリー、枇杷倶楽部オリジナル種の富姫など、9種類のイチゴの食べ比べができる。つやつやした大粒のイチゴは、練乳が必要ないほど甘い。
 また、枇杷倶楽部から車で約10分の緑深い山間にある「道の駅おおつの里『花倶楽部』」では、キンギョソウやアルストロメリア、ポピー、カーネーションなど10種類ほどの花摘みが楽しめる。

9種類のイチゴの食べ比べも

 さらに南下して、館山市に入る。洲崎灯台を過ぎた辺りの県道257号は、沿道に花畑が連なっているため、「房総フラワーライン」と呼ばれている。白砂青松の海岸線と花畑の美しさから「日本の道百選」にも選ばれるほどで、ポピー、キンギョソウ、ストックなどが一面に咲きそろい、まるでカラフルなじゅうたんを敷き詰めたよう。
 フラワーライン沿いには、南国ムードいっぱいの植物園「千葉県南房パラダイス」がある。14万5000平方m(東京ドーム約3個分)もの広大な敷地に、ハイビスカスやブーゲンビリア、シダ、サボテンなどの熱帯花木や、バナナやカカオなどの熱帯果樹など11の温室があり、約5000種が生育している。色鮮やかな珍チョウが飛び回る「蝶館」では、チョウがみつを吸う様子などが間近で見られる。そして3月31日(木)まで、菜の花畑で食用菜の花の摘み取り体験も行っている。特製袋に詰め放題で300円。「茎が太いほうがやわらかく、花が咲く前に摘み取るのがこつ。テンプラやおひたし、サラダにするとおいしいですよ」と、千葉県観光公社の丸山広美さんは語る。
 野島埼灯台を過ぎると北上。白浜町や千倉町ではポピーやストックの花摘みができる花畑が連なる。
 潮風と花の香りに包まれる、南房総の観光シーズンはこれからだ。

平砂浦海岸に面した
「いこいの村たてやま」

いこいの村たてやま
太平洋一望 新鮮な地魚
  太平洋一望の大浴場と新鮮な地魚―。平砂浦海岸に面した「いこいの村たてやま」は、南房総の旅を演出してくれる公共の宿だ。ヤシの木と潮騒、オーシャンビューがリゾート気分を一層盛り上げてくれる。
 展望大浴場からは太平洋を真っ赤に染める夕日が望め、その美しさは圧巻。天気が良ければ富士山や伊豆大島も見え、3月まではスターチスやガーベラなどを浮かべた「花風呂」が楽しめる。
 また、旬の地魚を取り入れた食事も人気。「これからはヒラメやアジ、スズキなどがおいしいですよ」と支配人の菅谷秀雄さん。
 3月18日(金)まで、お得な宿泊プラン「あったか房総“花海(はなみ)”グルメプラン」を実施。ヒラメやキンメダイなどの地魚やナノハナのてんぷら、アワビと焼きホタテのゼリー寄せなどが味わえ、大人1泊2食付きで9800円(2人から・1日30人限定)。休前日は1050円追加。南房パラダイス入場券プレゼントなどの特典も。
【宿泊予約&問い合わせ】千葉県館山市藤原1495の1 TEL0470・28・2211
      
 予約時に「定年時代2月号を見た」と申し出た人に、房州産ヒジキをプレゼント(3月末日まで)。
【問い合わせ】
【道の駅とみうら「枇杷倶楽部」】安房郡富浦町青木123の1 TEL0470・33・4611
【道の駅おおつの里「花倶楽部」】安房郡富浦町大津320 TEL0470・33・4616
【千葉県南房パラダイス】館山市藤原1495
入園料は大人800円、中学生400円、小学生200円。TEL0470・28・1511
☆交通の案内
 車の場合は京葉道路・湾岸道路を経由し、館山自動車道の木更津ICを下りて、国道127号線を南下。電車の場合はJR東京駅から特急「ビューさざなみ号」「ビューわかしお号」などで館山駅まで1時間42分。

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