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土倉や見世蔵た立ち並び,
ノスタルジックな風景が広がる巴波川沿い
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写真1
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東の小京都と呼ばれる足利市と、小江戸情緒漂う栃木市。栃木県の南には、2つの魅力的な古都がある。東京から電車で1時間強というアクセスの良さに誘われるまま、2つの南都を訪ねる1泊2日の旅に出た。
▽小京都・足利
1日目は、町のあちこちに、足利氏一門の栄華をしのばせる史跡が点在する足利市へ。
最初に訪れたのは、日本最古の学校とされる「足利学校」(TEL0284・41・2655)。孔子坐像が鎮座する「孔子廟」をはじめ、往時を思わせるかやぶき屋根の寄棟造りの建物や、美しい築山泉水式庭園が配された校内は、京都さながらの風情を感じるみやびさだ。
また、同校駐車場で行われる「八木節」の発表会(4月以降の日・祝に開催)も必見。「足利朝倉八木節保存会」(TEL0284・71・2645)“写真1”の代表・丸山利夫さん(63)いわく、「八木節とは、古くから足利に伝わる盆踊りであり、日本三大民謡の一つ」だそう。おはやしにたるや鼓、笛、鐘などを使う八木節は、テンポが良くにぎやかで、お祭り気分を味わえる。
美麗に枝垂れる日本一の藤棚
そして、この春ぜひ訪れたいのが、日本一の藤棚を持つ「あしかがフラワーパーク」(TEL0284・91・4939)。1本で350畳分の藤棚を持つ4本の大藤が、鮮やかな紫の花房をまとう様は、まさに壮観。一つの花房の長さは、ナント1m60cmにもなるという。さらに圧倒されるのが、25本の白藤を棚掛けして造られた長さ80mの藤のトンネル。「白藤は特に香りが強く、トンネル内に甘い香りが漂います」と言うのは、同パークの関和勝美さん(52)。また、フラットな造りの園内は、高齢者や車いすの人からも「段差がなくて楽に回れる」と好評だ。
宿泊は、栃木市近郊、山腹にたたずむ「柏倉温泉 太子館」(TEL0282・23・5035)で。全室離れの客室や、四季の移ろいを感じる露天風呂など魅力的な要素は多いが、何よりも心引かれたのは、自家農園の野菜を使った料理と、心のこもったもてなしの姿勢。支配人の蜂谷賢一さん(52)は、「無農薬で栽培し、朝採りした新鮮な野菜を料理に使っています。また、女性スタッフ手作りのデザートバイキングや、自家製のワインサービスなど、お客さんに喜んでもらえるサービスをスタッフ全員で考えています」と話す。このマニュアルにとどまらない、温かなホスピタリティーにリピーターも多いのだろう。「まずは日帰り入浴(1100円)を利用しに来てほしい」と蜂谷さんは言う。
▽小江戸・栃木
2日目は、蔵の街として知られる栃木市を散策。栃木市観光協会の麦倉政幸さん(61)によると、「ここ栃木市は、江戸時代に巴波川の舟運と、例幣使街道の宿場町として栄えた町。その当時に豪壮な蔵屋敷が数多く建てられ、現在も400棟ほどの蔵が市内に点在しています」とのこと。柳並木が風流な巴波川沿いには、白壁土蔵や黒塀、格子造りの商家が現存し、往年の繁栄を今に伝えている。
小江戸と呼ぶにふさわしい街並みは、大通りの商店も派手な看板など掲げず、普段着のたたずまい。町行く人もどこか控えめで、ものを尋ねれば丁寧に応えてくれる。さっそく、名物「じゃがいも入り栃木やきそば」の行きつけの店を教えてもらい試食する。おいしい。蔵の街観光館にある「栃木やきそばMap」を手に、何軒かハシゴするのも楽しい。
ゆっくり腰を落ち着けるなら、例弊使街道沿いの老舗「油伝味噌」(TEL0282・22・3251)がお薦め。観光客だけでなく、地元の人にも愛され続けているこちらのみそは、「厳選した材料をもとに、天然熟成させたもの。明治時代の木だるを使って作っています」と、9代目のご主人・小池英夫さん(51)は話す。店内で味わえる自慢のみそを使った田楽“写真2”や、上新粉をついた伝兵衛もちは、忘れられないうまさだ。
石畳の散策路を行ったり来たりして出会う、趣ある景色や郷土の食べ物、そして、地元の人とのあたたかい触れ合い―。何度でも来たくなる「やすらぎの栃木路」だった。
問い合わせは「やすらぎの栃木路」共同宣伝協議会TEL028・623・3305
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