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  東京版 平成21年12月下旬号  
2度の脳卒中、体験を語る  女優/真屋順子さん

2人の結婚はテレビドラマでの夫婦役がきっかけ。劇団「樹間舎」の代表取締役は高津さんで、真屋さんが倒れる前は、家庭でも「真屋さん」「社長」などとお互いを呼んでいたという。「今は詔子(真屋さんの本名・高津詔子)と言っています」と高津さん
 
   
 「欽どこファミリー」のお母さん役で知られる女優、真屋順子さん(67)は2度の脳卒中に襲われたが、今も講演を中心に活動する。左半身まひ、言語機能障害…。心身とも“どん底”に落ちたが、夫で俳優の高津住男さん(73)ら家族の支えもあり、「生きる希望を取り戻すことができた」と話す。今の心境をこう言い表す。「病気と戯れている」。講演や舞台で出会う多くの人たちとの触れ合いが、「わたしのとっての戯れ」と言葉を継ぐ。

「家族の支えに感謝」
 血管が破れる脳出血と血管が詰まる脳梗塞(こうそく)―。真屋さんは脳卒中を代表する2つの発作に見舞われた。「それでも女優をやめようとは思いませんでした」。テレビ番組「欽ちゃんのどこまでやるの!?」(1976〜86、テレビ朝日)でおなじみになった“優しいお母さん役”の印象と変わらない、穏やかな笑みを見せる。

4日間意識不明
 NHK連続テレビ小説「たまゆら」(65~66年)に出演し、原作者の川端康成から高く評価された真屋さん。古里の大分で3歳から始めた日本舞踊や松竹歌劇団で身に付けたダンスも生かし、テレビドラマや舞台で幅広い役を演じた。しかし00年12月、脳出血で4日半意識不明に…。この年の9月、ほぼ1人で3年以上介護した母親を亡くしていた。最期は真屋さんの顔も分からないほど認知症が進んだ母親をみとった5日後に主演の舞台。20代のころから演じたかった「出雲の阿国」の初演だった。自らを「完ぺき主義だった」という真屋さんは回想する。「どちらも手抜きできず、心身ともに限界を超えてしまった」。血圧が高いことは知っていたが、「死ぬことはないだろうと…。健康について無知でした」と淡々とした口調で語る。

“うつ”状態に
 左半身にまひが残ったが、リハビリに励み、03年1月、舞台に復帰した。車いすでの演技だったが、回復の手応えから楽観的になっていただけに、「再発は夢にも思っていませんでした」。 それでも病魔は再び襲ってきた。脳梗塞で病院に運ばれたのは04年4月。言語機能に後遺症が残り、「脳出血の時とは比較にならないほどの衝撃を受けた」と話す。再発を防げなかったと自分自身を責め、うつ状態に陥った。

夫が演出、女優続ける
 「こんなに“よれよれ”になって、今さら…」と、リハビリの気力も失いかけた。しかし、前向きな気持ちを取り戻した現在の真屋さんはかみしめるように言葉を継ぐ。「夫と息子…、家族がいなければ今の自分はありませんでした」。69年の結婚後、全く家事をしなかった高津さんが〝主夫〟となり真屋さんを支えた。「介護する側とされる側、きれい事ばかりではない」と高津さんは話すが、「(真屋さんが)倒れた後、家族のきずなはむしろ強くなった」。会話に支障がないまでに言語機能が回復した真屋さんは、夫婦でつくった劇団「樹間舎(きかんしゃ)」の演出家でもある高津さんに笑顔を向ける。「夫の演出のおかげで今も女優活動ができます」。公演は年間1、2回程度に抑えているが、車いすで舞台に上がり、時に立って演じる。

ありのままに
 真屋さんは現在、講演で全国各地を巡る。これまでの講演は優に500回以上。病気の知識を説明することはなく、「わたし自身の体験と思いを聞いていただいている」と話す。リハビリを通してできた友人のありがたさ、真屋さんを見て嫌がっていたリハビリを始めた90歳の女性…。再発の怖さ、服薬・通院継続の大切さには必ず触れるが、「会場の雰囲気に合わせて話す内容を変えるので、原稿を手にしたことはないですね」とよどみない。

 2人はことし9月、金沢市で開かれた「NO梗塞アカデミー」で、「手が痛くなるほど握手を求められたね」と笑みを交わす。真屋さんは「闘病」という言葉をあえて避ける。「ありのままを受け入れ“病気と戯れる”意識を持ち続けたい」。演壇や舞台で、見る人の目の輝きを感じた時、「戯れの喜びが得られる」とほほ笑む。

 ペットボトルの水を少しずつ口にする。「小まめな水分補給が(再発防止に)大切」。講演で「倒れても決して絶望しないで」と繰り返し訴える一方、自分自身への思いも語る。「3度も倒れられない。倒れたら(講演や芝居を)待ってくださる人を裏切ることになる」。週1回のリハビリが楽しみという真屋さんは、舞台の練習も“生きる希望”に変えている。


ことし9月、金沢市で開催された「NO梗塞NOアカデミー」で“校長”を務めた真屋さん。夫の高津さんも介護の体験談などを披露した
 
   
NO梗塞NOリターンキャンペーン
 (社)日本脳卒中協会と製薬企業、サノフィ・アベンティス(株)は、脳梗塞再発予防を啓発する「NO梗塞NOリターンキャンペーン」を展開している。「NO梗塞アカデミー」は、患者や家族、一般の人たちを対象にした同キャンペーンの中核イベント。
事務局:TEL0120-793539(平日午前10時〜午後6時)

劇団「樹間舎」
公演に関する問い合わせ:TEL03-3964-3939

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