定年時代
定年時代はアクティブなシニア世代の情報紙
ASA(朝日新聞販売所)からお届けしています
会社概要 媒体資料 送稿マニュアル
広告のお申し込み イベント お問い合わせ
個人情報保護方針 サイトマップ  
HP更新日 → 新聞発行日の翌々日(水曜日)
新聞発行日 → 第1月曜日:東京/埼玉/千葉/横浜・川崎/茨城
  第3月曜日:東京
トップ 東京版 埼玉版 千葉版 横浜・川崎版 茨城 高齢者施設 プレゼント
旅行 | おすすめ特選ツアー | 趣味 | 相談 |  | 仕事 | 学ぶ | これは便利これは楽々 | リンク | インフォメーション
定年時代
 
  ものしりミニ講座 平成28年4月下旬号  
自分好みの色も可能に  万年筆とインク

昭和戦前期のインク瓶(パイロット高級インキ・呑み込み式)
 万年筆という筆記具は、軸の中に一定量のインクを蓄えることで、さまざまな場所で手軽に筆記することを可能にしました。それは毛筆やつけペンで文字を書く段階からの飛躍的な変化でした。

 そうした万年筆にかつて用いられていたインクは青やブルーブラックが主流で、ごくまれに赤色のインクが用いられる程度でした。ブルーブラックと呼ばれるインクは暗めの青色という色調からの命名ではなく、インクの中の成分が文字を書くことで空気にさらされて化学変化を起こし、最終的には黒色になるという性質からの命名です。保存に適していることからブルーブラックのインクが盛んに使われてきました。

 ところが近年では万年筆にはさまざまな色のインクが用いられるようになってきました。かつては異なる色のインクを混ぜることは(その成分組成上の理由から)厳禁だったのですが、幾つかのメーカーはインクの組成を変更し、現在では複数のインクを混ぜることが可能になりました。さらに一部のメーカーでは、既製のインクを混ぜ合わせることによって、使う人のオリジナルカラーのインクを作ることもできるようになりました。

 そうなると個人のこだわりや用途によって多種多様な使い方が可能になってきます。万年筆は使い捨てるものではなく、インクをくり返し補充し使い続けることのできる筆記具です。好みの色のインクを選択したり、作り出したりして使うことで、ますます個人の嗜好(しこう)に寄り添う筆記具になっていきます。万年筆は新しい段階を迎えたといえるでしょう。

《国立歴史民俗博物館 小池淳一》

◆万年筆の生活誌◆
 5月8日(日)まで、国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市、京成線京成佐倉駅徒歩15分)で企画展示「万年筆の生活誌—筆記の近代—」を開催。一般830円。Tel.043・486・0123

ポイントページの先頭へ
学ぶ
ものしりミニ講座
最新号
令和6年過去の記事一覧
令和5年過去の記事一覧
令和4年過去の記事一覧
令和3年過去の記事一覧
平成31年過去の記事一覧
平成30年過去の記事一覧
平成29年過去の記事一覧
平成28年過去の記事一覧
平成27年過去の記事一覧
平成26年過去の記事一覧
平成25年過去の記事一覧
平成23年過去の記事一覧
平成22年過去の記事一覧
平成21年過去の記事一覧
平成20年過去の記事一覧
   
定年時代読者のためのおすすめ特選ツアー
 
 
定年時代
トップ | 会社概要 | 媒体資料 | 送稿マニュアル | 広告のお申し込み | イベント | お問い合わせ | 個人情報保護方針 | サイトマップ
当ホームページに掲載されている全ての文章、写真、イラスト等の無断複製・転載を禁じます。
Copyright Shimbun Hensyu Center Company. ALLrights reserved.