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  お茶の間けいざい 平成21年7月下旬号  
手ごろな価格でワインを気軽に

カフェ・オリンピコの高橋光さん
 
   
 「特別な人と特別な時に飲む、特別なお酒」というイメージが強かったワインが価格も安価に、気軽に楽しめるようになってきた。これまでブランド信仰の強かった日本人だが「手ごろな価格で自分に合ったものを選ぶ」という生活スタイルへの変化がワインを通して垣間見える。

「ワンコイン」で
 港区・元麻布にあるワイン・バー「カフェ・オリンピコ」(TEL03・6427・1490)。この店では今年4月からワンコイン・サービスを始めた。ワイン1杯500円、フードメニューもすべて500円で、午後5時半から7時まではハッピーアワーと名付けて2コイン(1000円)でフランス・ボルドー産ワイン(AOCクラス)を飲み放題にした。店主の高橋光さんは、「ワンコインは経営的には厳しいが、おいしいワインを多くの人に飲んでほしいと思い、始めました」と話す。まだ、レストランなどで飲むワインは高い店が多いが、ワイン専門店やインターネットのサイトでは割安でおいしいワインが容易に手に入るようになってきている。

“ちゃんぽん文化”
 最近では、西洋レストランはもちろん、中華や和食レストランでもワインを置く店がほとんど。「(和洋中など世界中の料理がそろう)“ちゃんぽん文化”の日本ではワインは何の料理でも合うお酒といえるかもしれません」と高橋さんは言う。ただ、「ワインがないと生活できない」というフランス人と比べてわれわれ日本人には、「ワインは特別なもの」という意識が強いのも事実。

 日本で英語を使ったワインテイスティングを開催しているイタリア人のマイケル・J・ディスタシオさんは、「日本人はワインに対して2つのパニックがある」と指摘する。1つ目はワインボトルからコルクを抜く際の「ポン!」という音、2つ目は栓を開けたらボトル1本を飲みきる必要があるという“強迫観念”だ。「飲み残しのボトルは冷蔵庫で保管すれば3日くらいまで大丈夫です」とディスタシオさん。

消費生活全般に
 かつてドイツに駐在していた大手証券会社に勤務する岡崎将太さん(仮名)。日本に帰ってからもドイツワインを好んで飲んでいたが、最近ではインターネットサイトで1本1000円程度のワインを購入して楽しんでいる。「手ごろな価格で飲めるようになりました」ともっぱら自宅でワインを楽しむ。

 岡崎さんのように手ごろな価格で生活を楽しむ“賢い消費者”は日本でも珍しくない。「環境にやさしい」「エコ」ブームもあって、ワインだけでなく衣類や家電製品など生活全般に及ぶ。こうした現象を「単に物が売れない、不景気だというのではなくて日本人の価値観が変わってきている」と見るのは、フランス・ボルドーのワインを20年輸入販売している道上雄峰さん(道上商事社長)。ビジネスを通じて長年、フランスと付き合いのある道上さんは、「家とバカンス以外には無駄なことにお金を使わないというのがフランス人の価値観。日本人もそういうライフスタイルが定着してきたのでは」と話す。

原産地情報が大切
 しかし、安ければ良いわけでなく、「安心・安全」でなければいけない。ワインでも重要なのが原産地情報になる。道上さんが輸入するフランス・ボルドーのシャトーラモット社はボルドーで最も大きな生産者の一つ。社長のラトースさんは、体に良く、手ごろな値段でおいしいワイン造りに精進したという。

 ところで、自分好みのワインを知るにはどうしたらいいか。道上さんは、「気に入ったと思ったら同じワインを1年間通して飲み続けること。それで自分のベースができる」とアドバイスする。

国産から始めては!“ワイン通”に楽しみ方を聞く
 銘醸地ブルゴーニュ誕生の秘話「カッパドキア・ワイン」(彩流社)の著者で、ワインに詳しい薗田嘉寛さんに、ワインの楽しみ方を聞いた。

 店でワインの並ぶ棚を見ると、フランス、イタリア産などの有名どころからアメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ産など世界各国のワインがあり、何をどう選んでいいのか迷ってしまう。そこで、視点を変えて、まずは分かりやすい国産ワインからお付き合いを始めてはいかが。近年では、ブドウ栽培農家や醸造家の努力で外国のワインに対抗できる優れたワインが次々に登場している。また、夫婦で小旅行を兼ねて山梨や長野など日本のワイナリー巡りをして、自分が愛着の持てるワインを探すのもいい。

 わが家では飲み終わったワインのラベルを記念に取っておく。同席した人たちにラベルにサインやコメントを書き入れてもらい、それを記念写真と一緒にアルバムに残している。すると、その時に飲んだワインの味がずっと後になっても思い出すことができるから不思議だ。

 幾度かのブームを経てワインは日本人の食卓にすっかり定着したようだ。長い間、日本人は「ワイン=高級」というイメージに縛られてきたが、インターネットの普及でその呪縛から解き放たれ、自分のスタイルに合わせ自由にワインライフを楽しむ人たちが増えてきたように思う。

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