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介護保険外サービス 70代女性 |
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「介護保険外サービス」とはどのようなものなのでしょうか?


桐山 典悦 |
介護保険外サービスとは、介護保険制度の対象外となるサービスのことです。介護保険制度は、要支援や要介護といった要介護度によって、介護保険サービスを利用できる時間や回数に制限があります。使いたい分だけサービスを利用できるわけではありません。
また、介護保険では対応できないサービスが多数存在します。例えば、利用者本人以外の援助となる行為や、日常的に行われる家事の範囲を超える行為、日常生活を営むには支障を生じない行為などについては、介護保険では対応することができません。それらを補うための選択肢として提供されるのが介護保険外サービスです。
介護保険外サービスには、身体介護、家事代行、認知症の人の見守り、通院の付き添い、旅行や余暇の付き添い、リハビリ、買い物代行、配食、介護タクシー、訪問理美容などさまざまな種類があります。特徴としては、次の3つが挙げられます。① サービス内容の自由度が高い:介護保険サービスに比べ、柔軟に提供可能です。② 費用は全額自己負担:介護保険制度の補助がないため、全額自己負担となります。③ 多様な事業者が提供:民間企業や自治体、社会福祉協議会、NPO、地域ボランティア団体などが提供しています。
弊社クラウドケアで実際にご利用いただいている、介護保険外サービスの活用事例をいくつかご紹介します。例えば、介護が必要な状態になっても「旅行へ行きたい」「記念日にレストランで食事をしたい」「孫の結婚式に参加したい」「百貨店へ買い物に行きたい」「映画やカラオケを楽しみたい」「夜間帯に見守りをしてほしい」「改善に向けてもっとリハビリがしたい」などがあります。
介護保険外サービスは、介護保険サービスと併用することができ、ご自宅に住んでいる人だけでなく、老人ホームに入居している人、病院に入院中の人もご利用いただけます。自らの選択でニーズや好みに合致したサービスを自由に組み合わせて利用することが可能です。
介護保険サービスだけでは解決できない困りごとがあれば、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターに相談するほか、介護保険外サービスを提供している会社に直接相談してみることもおすすめします。
((株)クラウドケア取締役COO・介護福祉士 桐山典悦)
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