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  ものしりミニ講座 令和5年11月上旬号  
直木賞記念の時計は「質草」に  井伏鱒二秘話

直木賞正賞の時計 (ふくやま文学館蔵)
 1938(昭和13)年、井伏鱒二(いぶせ・ますじ)は「ジヨン万次郎漂流記」で第6回直木賞を受賞しました。直木賞は「大衆文芸」。一方、同時に創設された芥川賞は「純文学」が対象です。選考委員たちは、井伏の作品に大衆性を見いだし、その可能性を高く評価したわけです。しかし、それまで「山椒魚」「鯉」「丹下氏邸」などの佳品を発表し、純文学を志向してきた井伏が、果たして直木賞を受け取るのか? という心配があったようです。

 本人に意向を確認したのは、当時文藝春秋社の専務だった佐佐木茂索(もさく)。授賞の話を伝えられた井伏は、「やはり時計もくれますか」と尋ねました。直木賞、芥川賞の正賞はともに時計で、その伝統は今も続いています。佐佐木の「無論、時計もやるよ」という返答に、井伏は「では、ありがたく頂きます」と応じました。そうして井伏が手にしたのが、現在ふくやま文学館(広島県)が所蔵している時計でした。スイスの時計メーカー・モバード製で、15石入りの懐中時計です。

 副賞は500円(現在は100万円)。貧乏暮らしで、ほうぼうにつけをためていたという井伏にとって、ありがたい収入だったようです。

 そして時計は、良い“質草”となりました。ただし、高額だと受け出しが大変になるため、一回につき借りる金額は「3円か、5円くらい」だったそうです。さすがに大事な記念の品を流してしまうことはありませんでした。

《神奈川県立神奈川近代文学館 浅野千保》

◆ 「没後30年 井伏鱒二展 アチラコチラデブンガクカタル」 ◆
 26日(日)まで、神奈川県立神奈川近代文学館(みなとみらい線元町・中華街駅徒歩10分)で。

 「山椒魚」「黒い雨」ほかの小説で知られる作家・井伏鱒二の作品と、旅・釣り・将棋・書画・焼物など井伏が愛した世界、弟子の太宰治ら文士たちとの交流を紹介する展覧会。

 観覧料一般700円、65歳以上350円。問い合わせは同館 Tel.045・622・6666

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