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  埼玉版 平成26年4月号  
腹話術の楽しさ伝えたい  川口市の喜多尾講子さん

腹話術を始めてから、「細かいことを気にしなくなった」と喜多尾さん。相棒の愛ちゃん(左)が岩手弁で、「幸せだから笑うのではなく、笑っているから幸せになるんだよ」と話す
5月に鳩ケ谷でバラエティーショー開催
 腹話術やダンス、落語などの芸人が出演するバラエティーショー「キタオワールド つながれ夢風船」が5月5日に鳩ケ谷市民センターで開催される。4回目となる今年はエレキバンドを含む10組が出演し、舞台で爆笑ライブを繰り広げる。このイベントを主催しているのがKITASUN(キタサン)こと、喜多尾講子(きたお・とくこ)さん(61)だ。川口市に住み、現在も東京・荒川区の児童館で仕事をしている喜多尾さん。「腹話術と出会って人生が変わりました」と話し、「腹話術の楽しさを伝えたい」という思いで毎回、舞台に立つ。

 喜多尾さんが腹話術を始めたのは、50歳の時。勤めている荒川区児童館で接してきた「子どもたちを喜ばせてあげたい」と思ったのがきっかけだった。 カルチャースクールで腹話術を学び、まもなく出会った人形「愛ちゃん」を伴い、さっそく子供たちの前で演じてみた。すると、子どもたちは人形を介して話すと予想以上に素直に聞いてくれた。しかも、笑顔いっぱいで。この時から喜多尾さんは「子供たちの笑顔を見たい」という気持ちで今日まで腹話術を続けてきた。気が付いてみると、保育園や老人施設などでこれまで行った公演は450回を超えるまでに—。 喜多尾さんは、「人形には人を引き付ける魅力があるんです」と話す。「腹話術の魅力とは結局、(人形が話すという)錯覚の面白さとユーモラスな人形のキャラクターにあるのではないでしょうか」。そして、「人形と一緒なら自分もパワーアップできます」と笑う。たとえ言いにくいことでも、人形を通すと相手に柔らかく伝えやすいなど、コミュニケーションの手段としても腹話術は効果的だという。

 2011年3月11日に起きた東日本大震災とその影響による福島第一原子力発電所の事故。岩手県水沢市(現奥州市水沢区)生まれの喜多尾さんは東北の被災をとても他人事とは思えなかった。居ても立っても居られず岩手で公演を行った。昨年は仲間11人と3台の車で福島へ—。1泊2日で老人施設と児童施設を各1カ所、保育園2カ所を回り、腹話術やマジックなどを見てもらったという。

 現在も、被災地での「キタオワールド」の開催を続けている喜多尾さん。「自分たちでできることを一歩ずつやりながら、被災地の皆さんと笑顔を共有できたらいいな、と思っています」と話す。

 実は喜多尾さんは、腹話術を始めた50歳の頃にもう一つ、夫と一緒に始めたことがあった。スキューバダイビングだ。子どもの行く末にも目途がついて、「これからは2人の人生を生きようと思った」という。ダイビングは夫が亡くなるまで約6年間続け、沖縄、パラオ、モルディブなどで潜った本数は110本に達した。最後のダイビングを沖縄・慶良間で行い、本島にあるホテル近くの保育園で行った公演で夫は初めて舞台に立ち、マジックを演じてくれたという。

 「当時は腹話術よりダイビングの方が面白かった。でも、夫が亡くなってからは海に潜る気持ちもなくなり、代わりに腹話術がより楽しくなったんです」と喜多尾さんは話す。 腹話術の普及活動に務める喜多尾さんは、自宅で腹話術を教えており、生徒の数は20人を教える。今年は8月末に生徒たちの発表会も計画しているという。

笑ってもらいハッピー
 テレビなどで見ていると腹話術は難しいのでは、と思うが喜多尾さんは、「コツさえ覚えれば大丈夫。面白い会話で、その場を楽しい雰囲気にさせることがポイントです」と話す。

 そして、腹話術をやるメリットとして、たくさんの人との出会いを挙げる。「人形は人とのふれあいの場を広げます。笑ってくれれば自分もハッピーになれます。腹話術をやる側にとっても心の癒しになるんです」と喜多尾さん。現在、週3日非常勤職員として荒川区児童館に勤めている。

 将来、定年になったら腹話術を見たことがない子供たちのために全国をボランティアで回りたい、というのが夢だ。

つながれ夢風船
 5月5日(月・祝)午後1時半、川口市鳩ケ谷市民センター(埼玉高速鉄道鳩ケ谷駅直結)で。

 出演者と演目は、峠:マイケル・ジャクソンのダンス、のんき佐藤:マジック、プリティけいこ:腹話術、マリリン:落語、パパマジカル:マジック、KITASUN:腹話術、柳沢:新舞踊、小夏:落語、竹の屋善右衛門:腹話術、特別出演:川北ベンチャーズ。入場料・前売り1000円(全席自由)、子ども500円。

 問い合わせは喜多尾 Tel.048・295・0003

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