|
 |
青い森鉄道“出会い”の旅 青森県/上北地域 |
 |
|
|
青い森鉄道アテンダントが乗車方法や沿線の観光情報などを案内 |
ローカル線に揺られ、ふと思い立ったら途中下車—。沿線の旅には、土地の文化や人の温かさに触れられる“出会い”がいっぱいだ。今回は東北新幹線八戸駅から青い森鉄道に乗り換え、青森県の上北地域へ。北前船が伝えた上方の食文化や“黒い温泉”、アメリカンバーなど、魅力的なスポットを見つけた。
全長121.9キロ。青森─目時(めとき)間(全27駅)を結ぶ青い森鉄道は日本一長い第三セクターの鉄道会社だ。東北新幹線開業に伴い、JR東日本から経営分離された並行在来線(2010年12月に全線開業)として、地域住民の“足”を支えている。
現在、八戸駅に2人、青森駅に3人のアテンダントを配置し乗り継ぎや乗降の手伝いも。また、同鉄道では1日乗り降り自由の「青い森ホリデーフリーきっぷ」(大人2060円、15年4月末までの土日祝日と夏休みなどで有効)を販売中。Tel.017・752・0330
新しい味「のへじ北前ラーメン」
下北半島の玄関口に位置する野辺地(のへじ)町は、県内でも有数の豪雪地帯。冷涼な気候を利用して生産されるジューシーな「葉つきこかぶ」、陸奥湾で収穫される口当たりがまろやかなホタテは同町の美味だ。
勇壮な「のへじ祇園まつり」(8月中旬)や石灯台の「常夜燈」、マメ科の一年草カワラケツメイの草茶を使った茶粥(がゆ)…。南部藩有数の商港として栄えた同町には、北前船によって伝えられた上方文化が今に残る。野辺地駅構内には日本最古の鉄道防雪林があり、同地が交通の要衝であった歴史を物語る。
近年、観光客減少や過疎化が進む中、町活性化のため12年に登場したのが「のへじ北前ラーメン」だ。野辺地産カワラケツメイを粉末にして練り込んだ縮れ麺に、ホタテと鶏チャーシューを加えた地元の味(町内6店舗で提供)。駅前のさかもと食堂(日曜定休、Tel.0175・64・3818)では風味豊かなしょうゆ・塩仕立てで提供する。あっさりとした中にホタテのうま味があふれる逸品。国鉄時代のにぎわいを知る店主の坂本よし子さん(69)は「カワラケツメイ茶を使った町おこし。野辺地産ホタテと、とりめし弁当で有名な鶏チャーシューを使うのが必須。野辺地の味として喜ばれています」とにこり。
|
薬草茶の茶粥
また、鉄道と同じ120年の歴史を持つ駅前の松浦食堂(日曜休み、Tel.0175・64・3004)では茶粥定食(1550円、要予約)を堪能。薬草茶のケツメイ茶で炊いた茶粥は独特の風味ながら優しい味付けでヘルシー。3代目の松浦敬祐さん(78)・リツさん(78)夫妻は「商家の旦那衆が宴会をした翌朝、ホタテの貝焼きみそと一緒に食べたといわれています」。定食にはホタテのほか、豆腐の磯辺揚げや煮物料理も。「食材は野辺地を中心に全て県産品。目が届く範囲の安全で新鮮なものを使っています」
|
「アメリカンバーツアーチケット」を使って夜の三沢を散策。好みの店3軒で1杯ずつ頼んでもいいし、余ったチケットは次回使うことも |
アメリカンバーで三沢の夜を楽しむ
米軍基地がある三沢市は、日米交流が盛んな街だ。寺山修司記念館や県立三沢航空科学館など昼の観光に加え、夜の散策もおすすめ。
通称「アメリカンバー」と呼ばれる異国情緒あふれる店が点在し、三沢ならではの雰囲気が味わえる。ツアー参加店(17軒)で有効な「アメリカンバーツアーチケット」(3枚組みで1700円)を購入すれば、計3杯の飲み物を注文できる。通年実施。日本語も通じるので初めての人でも安心。
三沢市観光物産課 Tel.0176・53・5111 |
|
“黒い温泉”
乙供(おっとも)駅から徒歩5分。東北温泉(東北町)は日本で最も色が黒い植物性「モール温泉」といわれる。アルカリ性の泉質で、しっとりとした湯が肌に伝わり、保温効果も抜群。同所では黒豚カツや黒ガレイ煮つけなど黒色にこだわった「黒づくし御膳」(3780円、要予約)も提供。年中無休。Tel.0175・63・3715 |
|