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  今月の旅情報 平成29年5月上旬号  
近代日本を支えたオホーツクの産業遺  北海道/紋別市ほか

鴻之舞金山での当時の作業風景
(復元、紋別市立博物館)
 北海道・オホーツク地方で“ゴールドラッシュ”があったことをご存じだろうか。大正から昭和にかけ、「東洋一」とうたわれた鴻之舞金山。産出された金銀は、日本の財政に影響を与えたほどだ。近代まで自然資源が手付かずで残されていたオホーツクには、自然資源を生かし歴史に足跡を残した産業遺産が多い。近代日本を支えた、それらの産業遺産を訪ねた。

“東洋一”の鴻之舞金山
 鴻之舞金山(紋別市)は1917(大正6)年、住友財閥により本格的な開発に着手。73(昭和48)年の閉山まで56年間に金約72.6トン、銀約1240トンなど、現在の価格で約1兆円もの鉱物資源を産出した近代日本を代表する金鉱山。

 鉱床発見前の明治期にも周辺で砂金がとれたことから、砂金堀りたちが集まり“ゴールドラッシュ”の様相を呈していたことも。また戦前は国の金外貨準備高に影響を与え、戦費調達にも貢献した。

 現在、坑口(金山入り口)などは危険箇所として立ち入り禁止。郷土資料館として整備された史跡・上藻別駅逓所跡(北海道開拓時代の馬車用駅舎、JR丸瀬布駅から車で30分)内の「鴻之舞金山資料館」に、往時の資料約3000点が展示されている。

 鴻之舞には地下鉱床の上の荒野に街がつくられ、最盛期には鉱山従業員約4600人、その家族を含め約1万6000人の住人が居た。跡地を案内してくれたのは上藻別駅逓保存会代表の小玉勝信さん(72)。「金山の最盛期、従業員への福利厚生も充実。街には無料の共同浴場や映画館もありました。小学校も域内最大の児童数を誇っていたといいます」

 しかし60年代以降、資源の枯渇、公害問題の発生などによる採算悪化が進み閉山。街のにぎわいは去り、同地は元の荒野に戻っている。だが、いまだ坑道には鉱毒を含む地下水が流出。現在も住友金属鉱山(株)の社員が常駐し、毎年約2億5000万円かけて地下水を石灰で中和するなど、浄化作業に従事している。

 「すごい資源で国民に貢献したが、後処理が大変なのは原発と同じ」とは小玉さん。

 開館期間は11月30日(木)まで。営業時間は午前9時半〜午後3時半。月曜定休。入館無料。土曜のみガイドツアーあり。30分〜45分、約1000円(1人〜)。1週間前までに予約必要。Tel.0158・26・5110


山の中、いきなり現れる滝川町の森林鉄道遺構の橋脚。山頂の方で木を切り倒し、そこから直接鉄道を使って町に木材を降ろしたので、山中に残る橋脚は15〜20メートルと高い
森林鉄道、巨大な橋脚
 往時は全国にあった森林鉄道。森林資源が豊富なオホーツクの各地でも、昭和中期まで森林鉄道が運行。山中奥深くまで軌道を延ばし、森林資源を街中に運び出していた。

 運び出された木材は、戦前戦中は軍需関連産業を支え、戦後は復興資材となった。路線によっては軌道に沿って山中に街が開かれ大いににぎわったが、1960年代ごろまでに交通インフラが整備されるとトラック運送に取って代わられ、かつての面影はほぼ残っていない。

 現在、滝上(たきのうえ)町にあった濁川(渚滑)森林鉄道跡地の山中には、うっそうとした緑の中、コンクリート製の巨大な橋脚が散見される。「廃線時、車両のほか鉄製の線路まで全て売却、もしくは再利用されました。利用価値がなく撤去にお金のかかる橋脚だけが残っています」とは、滝上町観光協会事務局長の畠山尊行さん(44)。畠山さんは町の有志とともに滝上の森林鉄道の歴史を調査するとともに、同町観光協会として軌跡ガイドツアーも立ち上げている。

 滝上森林鉄道の軌跡ガイドツアーは2時間、約2000円(1人〜)。3日前までに予約必要。滝上町観光協会 Tel.0158・29・2730


「丸瀬布森林公園いこいの森」の軌道上を走る「雨宮21号」(写真提供:えんがる町観光協会)。森林鉄道機関車の動態保存は全国で唯一。アクセスはJR丸瀬布駅から車で15分
“走る遺産”雨宮21号
 遠軽(えんがる)町にも武利意(むりい)森林鉄道があった。こちらでも廃線後、全ての資材が売却されたが、森林鉄道に愛着の深かった町民らが機関車の返還を町などに働き掛け、実現させている。

 返還された機関車「雨宮21号」は動態保存されており、現在同町「丸瀬布森林公園いこいの森」で運行。乗車できる。

 公園の開園期間は10月22日(日)まで。入場無料。「雨宮21号」の乗車料金は大人500円。運行日や運行時間などは問い合わせを。遠軽町丸瀬布総合支所産業課 Tel.0158・47・2213


◆ 周辺観光の問い合わせ ◆
北海道観光振興機構 Tel.011・231・0941

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