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  今月の旅情報 平成21年12月下旬号  
上海万博は豪華客船で  長崎県が専用ターミナル

イタリアの豪華客船「コスタ・クラシカ」
 
   
 “ゆったりのんびり旅”を楽しみたい人にお勧めしたいのが客船によるクルーズ―。長崎県は2009年春に新設した10万キロ級岸壁に加え、10年春にクルーズ船専用国際ターミナルの完成を目指すなど大型クルーズ船の本格誘致に乗り出している。その一環として同県が企画したのがモニタークルーズツアー「フライ&クルーズながさき(上海ミニクルーズ)」だ。行程は3泊4日。この内、2泊をイタリア船籍の豪華客船「コスタ・クラシカ」内で過ごす。このミニクルーズに同行した。

大型クルーズ船、本格誘致
 モニタークルーズツアーに参加したのは男性5人、女性15人と添乗員1人の総勢21人。若い女性や青年の姿もみられたが、参加の中心は中高年世代。

 一行は往路、福岡国際空港から飛行機で中国・上海へ。

 

デッキでダンスを楽しむ乗船客
   
 上海は、経済、金融、貿易など中国最大の中心地。10年5月から開幕する世界万国博を控え、道路、ビルなどが建設ラッシュのピークを迎えている。一行は、万博会場を車窓から見学。上海随一の繁華街・南京路は歩行者天国で、ウイークデーにもかかわらず、若者でごったがえしていた。上海万博にかける中国の意気込みを実感した。

 「豫園」は中国名園のひとつ。敷地内には庭園のほか明代、清代の約40の建築物が点在する。一行が訪れた日も中国人や西洋人などが見事な庭園などを背景に記念撮影。

 復路は夕刻、「コスタ・クラシカ」に乗船した。モニタークルーズの一行以外は大半が中国人旅行者だった。

 同船は、総トン数約5万3000トン。全長221メートル、全幅31メートルの規模。乗客数(総ベッド数)は1680人で、乗務員数は590人にのぼる。

 同船は、国際航路を航行する豪華客船としての施設を備えている。劇場、グランドバー、カジノ、ダンスホール、フィットネスセンター、ビューティーサロン、屋上プール、図書館など多彩だ。キリスト教徒の多いイタリアの船だからなのか船内には広さ4畳半程度の礼拝堂もあった。

36時間の船旅を楽しむ
 旅で楽しみのひとつが食事。船内のメーンレストラン「チボリ」は一度に600人が食事できる。イタリアや中国のコース料理を提供する。朝食、昼食にはこのレストランのほかにビュッフェレストランでも食事ができる。

 夕食にはドレスコードがあり、カジュアル・ナイトでは男女とも襟のついたシャツとスラックス、スカートの着用を。またフォーマル・ナイトでは男性はダークスーツ、ネクタイを、女性はイブニングドレスを着用する。

 船旅を楽しむため、船内では早朝から夜遅くまで各種のイベントが甲板や劇場などで開催されている。甲板では「おはよう ウォーク」「ダンスレッスン チャチャ」「ボーリングトーナメント」―などが、夜間、劇場ではインスタントファッションショーが開かれていた。

 また、甲板では太極拳をするグループ、卓球をしている親子、プールで泳ぐ夫婦など思い思いに楽しんでいる姿がみられた。

 このツアーに参加した福岡県の鶴恵剛さん(73)、澄子さん(73)夫婦と長崎市から参加の毎熊和子さん(70)、友人の諸岡田鶴子さん(70)の4人に今回のクルーズの印象などを聞いた。鶴恵剛さんは「船旅はこれで3回目。ゆったりとした時間が過ごせる上、荷物の出し入れが不要なのがうれしい」と語る。妻の澄子さんは「今度は夫婦で欧州・バルト海のクルーズを予定しています」とはや次のクルーズを待ちきれない様子。

 一方、毎熊さんは「部屋が広くてよかった」、諸岡さんは「食事もおいしく頂けました」とそれぞれが楽しかった旅を振り返った。

 上海から長崎までの距離は455マイル(約840キロ)。「コスタ・クラシカ」はこの間を約36時間かけ航海した。船内は気ままに楽しく過ごせるためか、時間の長さを感じなかった。

 海が荒れなかったこともあり、揺れをほとんど感じず、船酔いする人の姿も見かけなかった。「やはり、5万3000トンの船の大きさ」を実感させられる旅だった。



長崎県観光振興推進本部
長崎県は来年も同様のクルーズツアーを予定している。問い合わせ:TEL095-895-2645

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