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  今月の旅情報 平成30年1月上旬号  
なまはげ伝説息づく里く  秋田県/男鹿半島

なまはげ館には、各地区のなまはげ面・衣装をつけた人形たちが勢ぞろい。写真は、岡本太郎が絶賛したという芦沢地区のお面
 秋田県男鹿(おが)半島は、なまはげ伝説の息づく里。国の重要無形民俗文化財に指定され、柳田国男ら民俗学者の研究対象にもなった習俗だ。なまはげにはどんな由来があり、毎年の行事はどのように行われるのか? その迫力に触れたいと冬の男鹿を訪ねた。

各地域の面・装束など紹介…なまはげ館
 「怠け者はいねが〜、泣く子はいねが〜うぉ〜」。轟(とどろ)くようなうなり声をあげて、各集落の若者がなまはげに扮(ふん)して家々を巡る。男鹿半島で毎年大みそかの晩に行われる伝統行事である。

 いかめしい鬼のような形相だが、じつは大漁豊作をもたらす来訪神といわれる。そのため各家々では、なまはげに料理や酒を振る舞うなど丁重にもてなす作法が継承されてきた。現在この行事を行う地区はおよそ80。地域ごとに面や作法が異なるのも興味深い。

 なまはげ全般について紹介している「なまはげ館」(Tel.0185・22・5050)では、男鹿各地の面や装束を一堂に集めて展示している。顔形は地区ごとに多種多様。中でも芸術家・岡本太郎がほれ込んだという芦沢地区の面は、氏の著書の表紙に使われ、代表作「太陽の塔」のヒントにつながったともいわれる。

 なまはげの語源は「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまったもの。ナモミとは冬にいろりやストーブに長く当たっていると手足にできる火だこのことで、怠け者の証しとされた。なまはげは手に握る包丁でそのナモミを剥ぎとり懲らしめる。

 「本当に剥いだかどうか分かりませんが、痛い思いをしたくなかったら今後ナモミのつくような暮らしはするなという戒めだそうです」。そう話すのは同館の解説員・太田忠さん(64)。「男鹿に暮らすわれわれに強い絆を持たせ、助け合って一生懸命生きていく大切さを教えているのだと思います」


地元の人々が演じるなまはげ行事の再現。家の主は酒や膳で丁重にもてなす。その一年の家族のこと、作柄のことなどさまざまな話をする。なまはげに扮する若者は1日で数十軒の家を巡るごとに酒を振る舞われるため最後は酔いが回ってしまうこともあるという
「なまはげ行事」再現…男鹿真山伝承館
 「男鹿真山伝承館」(3月までは土・日・祝日のみ開館、真山神社社務所 Tel.0185・33・3033)では、土地の人が演じるなまはげ行事の再現を鑑賞できる。舞台は男鹿の民家を移設した、いろりのある畳の間。ウォーと奇声をあげて家になだれこんでくるなまはげが初嫁や子どもの名を呼びながら荒々しく家の中を探し回る。それをなだめて酒を勧める家の主(あるじ)。家族の犯した日常の悪事を責めるなまはげと、それを釈明する主との問答が続いたのち、来年の再訪を約束してなまはげは去っていく。



男鹿温泉郷の名物・石焼き料理。800度程度に熱した男鹿産の石を使ってみそ汁の温度を一気に上げる
温泉入って石焼き料理
 なまはげ体験後は、景勝地の入道崎で日本海に沈む夕日を眺め、男鹿温泉郷で一夜を過ごす。宿泊した「雄山閣」(Tel.0185・33・3121)は自家源泉を持ち、なまはげ面の口から勢いよく源泉が噴き出す湯船がユニークだ。

 夕食は男鹿名物の石焼き料理を味わう。男鹿の漁師料理をルーツとしており、高温に熱した男鹿産の石を使うのがミソ。秋田杉の木おけに入ったみそ汁に焼け石を投入するとブクブクと一気に温度が上昇、そこに魚介や野菜を入れて程よく煮えたところを木わんによそって食べる。凝縮した具のうま味と香りが楽しめ、体の芯から温まる。

 夕食後、なまはげ太鼓を鑑賞した。伝統行事のなまはげに和太鼓を加えた民俗芸能で、力強いバチさばきが観光客を引きつける。演じるのは男鹿市の若い有志で設立した団体。男鹿温泉郷を拠点に活動中だ。

2月に「柴灯まつり」
 2月9日(金)〜11日(日・祝)の3日間は真山神社で「なまはげ柴灯(せど)まつり」が開催される。民俗行事のなまはげと真山神社の神事を組み合わせた冬の恒例行事。燃え立つたき火のもとで繰り広げられるなまはげ乱舞など、境内は幻想的な迫力に包まれる。この冬は男鹿で身も心も熱くなる、なまはげの一夜を過ごしてはいかがだろう。
◆ アクセス ◆
 東京駅から秋田新幹線で約4時間、秋田駅でJR男鹿線に乗り換え約1時間の男鹿駅下車。男鹿市内は主要観光スポットをつなぐ定時制のあいのりタクシー「なまはげシャトル」が運行。前日午後5時までの予約で1人から利用可能。

◆ 男鹿観光全般の問い合わせ ◆
 男鹿市観光協会 Tel.0185・24・4700

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