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  埼玉版 平成19年11月号  
日本の昔話伝える  舞台俳優/小沢重雄さん

声優としてテレビ番組「サンダーバード」のジェフ役も演じた小沢さん (浦和駅前で)
 
 むかし、むかし…"。日本に伝わる昔話を語る「浦和むかしむかしの会」が30日 (金)、埼玉会館で開催される。"現代の語り部" として登場するのは、主宰者である桜区在住の小沢重雄さん (81)。

 新劇の舞台俳優として活動してきた小沢さんが、埼玉の昔話を語り始めたのは53歳の時。会は反響を呼び、30年近く続いている。「半世紀住んでいる埼玉はわたしにとって "意識的ふるさと"。昔話を聞いた人が、自分の住んでいる所を大事にするようになれば」と語る小沢さんは、「民話からのメッセージ」を現代に伝える。

30日「浦和むかしむかしの会」開催
 「わたしはふるさと喪失者。埼玉が "意識的ふるさと" です」。

 そう語る小沢さんは東京生まれ。小学1年生の時から10代の終わりに敗戦で引き揚げるまでを満州で過ごした。

 満州でフランス映画に魅せられた小沢さんは、シナリオライターを目指し日大芸術学部に進学。"小津映画" の脚本を書いた野田高梧さんに師事した。

 在学中、劇団「ぶどうの会」の裏方アルバイトの話があった。野田さんに相談すると「その劇団には木下順二という将来、日本の演劇界を背負って立つ劇作家がいるからいろいろ教えてもらってこい」と背中を押された。

 そこで小沢さんの人生が変わる。「赤い陣羽織」を上演した時のこと。役者が足りず「門番の声」で出演すると、同団主宰の女優・山本安英さんに「いい声しているね。役者になんなよ」と言われた。その「鶴の一声」で、「その気になった」と小沢さんは振り返る。

 そして48年に、木下順二さんが書き、山本さんが主演した「夕鶴」の「運ず」役で初舞台を踏み、同作で800回近く全国の舞台に上がった。

 30歳に差しかかるころ、木下さん、山本さんの勧めで小沢さんは日本民話の会に入会する。「日本の語り部がいなくなる危機感から、なれるものならなってみようという気持ちでした」

 「ぶどうの会」が解散すると、小沢さんは劇団「民衆舞台」を結成。民話の会では、語り部として活動に一層力を注ぐようになった。

 だが53歳の時、「おれはなんて愚かな男だ」と気付いたと言う。「民話の仕事をしていながら、自分の住んでいる所に関心がなかった。地元を大事にしようというのが、民話の根っこじゃないか」と。

 30代から半世紀、浦和に住んでいる。「埼玉は自然が豊かないい所です。ここが『意識的ふるさと』なんです。そういうふるさとを持っている人は多いんじゃないでしょうか」。「地元を大事に」と伝えるため、埼玉の昔話を埼玉で語る「浦和むかしむかしの会」を作った。

 「何回かできれば」と始めたのに、会場でアンケートを回収すると、「ぜひ続けてほしい」という回答がたくさんあった。そうしたアンケートに支えられ、30年近く続けている。

 公演は全国に広がったことも。「三角稲荷のきつねむかし」や「泣き節句のはなし」、「雪むすめ」など苦労して集めた100以上ある埼玉の昔話だけでは足りず、全国の昔話も語るようになった。今は体力的なことから、埼玉中心に年2回行っている。

 発声練習は毎日行っている。今でも500人以上収容のホールで、マイクを使わず声を届けられる自信がある。「話を覚えていなければならないので、痴ほうになりません」

 語り部は小沢さんのライフワーク。昔話の魅力はそのメッセージ性と言う。

 「昔話からは、わたしたちの祖先の自然に対する敬意、心の優しさが伝わってきます。かつて昔話は教育そのものだったのです。そういう気持ちが自然とわくように、若い世代にも伝えていければと思います」。いつまでも続けていけたら、と "現代の語り部" は言葉に決意を込めた。


『浦和むかしむかしの会』
日時 : 30日 (金) 午後6時半開演
場所 : 埼玉会館 (JR浦和駅徒歩6分)小ホール
特別出演 : 清水マリ
料金 : 当日3500円
TELとファクス : 048-862-7409

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