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定年時代
 
  埼玉版 平成20年6月号  
キャンピングカーで全国周遊  狭山市/吉田洋一さん

愛車の前に立つ吉田洋一さんと清子さん
 
70歳からのスタート
 狭山市に30年住んでいる吉田洋一さん(71)は退職後、70歳の時に購入したキャンピングカーで妻の清子さん(71)と一緒に日本各地を旅している。年間の半分以上をオートキャンプで過ごし、会社員時代からの趣味である写真も行く先々で撮り続けている。始めて2年だが、記録をまとめた冊子はすでに3 冊。自由気ままに行動ができ、夫婦仲も良くなり、友達もどんどん増えていくオートキャンプはお勧めだと話す吉田さん。根本には「人生楽しまないと」の価値観がある。

 “会社人間”だった吉田さんは営業関係の仕事を長年続け、経営にも携わった後、67歳で退職した。「もういいだろう。人生楽しむために生まれてきた」と区切りをつけた。

 その時は、これから何をするか考えていなかった。若いころから写真が趣味で、ワゴン車に乗って、日本各地に出掛けては撮影をしていた。だが、ワゴン車では冬の寒さに耐えられない。「何か良い方法は…」と考えていたところ、キャンピングカーを思いついた。

 そこでキャンピングカーメーカー、バンテックを訪ねた。新車が並んでいるのを見て、途端にほしくなった。そして、その場で現在所有している車「ZiL」を購入した。「設備も整っているうえに、高さのある空間が長期旅行にぴったり」なのが決め手だった。

 本体価格は当時650万円ほどで、オプションで発電機やアンテナなど250〜300万ほど追加した。しかし吉田さんの場合、「高い買い物」と思わせないくらい、動かしている。購入してからまだ2年だが、年半分以上は旅をしているのだ。

 まず購入して1週間も経たずに行ったのは、能登半島一周の旅。最初は旅の仕方が分からなかった。戸惑うこともあった。高速道路に入ると、大型車の風圧を受けた。

 
キャンピングカーの中。カーテンの後ろは寝る場所
仲間がどんどん増えていく
 水を入れるタンクのフタが開かなかったこともあった。専門誌で情報収集し、仲間同士で情報交換してオートキャンプに慣れていった。

 「優遊浪漫号」と名付けた車は、使わない時は自宅近くの駐車場に停めている。車内には日常生活を送るのに十分な設備が整っている。冷蔵庫、電子レンジ、テレビ、シャワー、トイレ…。暖房は一晩中暖められるようになっている。3組の夫婦が食事できる広さだ。

趣味の写真と合わせ 旅行の記録を冊子に
  また道中のメモを、地図や写真、コメント付きの記録冊子にまとめるのも楽しみ。すでに3冊目に入った。 これまでの最長は、北海道の1カ月半の旅。四国・九州はこれから。ことし2月には東北地方を12日間旅した。雪の八甲田山に“モンスター”(大きな樹氷)を撮りに行ったのだ。雪道や吹雪の中を走るのは危険が伴う。キャンピングカーで雪国に行く人は少ないそうだ。それでも挑戦した。収納庫のカギが凍って開かなくなったり、車のメーンバッテリーが途中でダウンしたりした。
 
 「トラブルはたまたま。仲間に助けられて解決しました」

夫婦仲良く 自由に行動
 キャンピングカーでの旅の魅力は、自由であること。例えばホテルや旅館のように朝食時間が決まっていると、吉田さんのように写真を趣味とする人はシャッターチャンスを逃してしまう。温泉で知り合った地元の人に野菜をもらったり、漁港で新鮮な魚を安く買ったりして食事を作るのも楽しい。仲間と合流して食事会もできる。ガイドブックは参考程度。地元の人が観光スポット、食事処は教えてくれる。

 「仲間がどんどん増えます。それが生きがいにもなっています」。仲間は60代が多い。80代にも出会う。そこでは過去については話さない。毎日見るもの、会う人が新鮮で、清子さんも「うちにいるより旅に出た方が元気になります」と笑顔を見せる。

 家では別行動が多かった吉田さん夫婦。「子どもは家内にまかせきり。こんなに長く一緒にいることはなかった。せめてもの罪滅ぼしです」と吉田さん。夫婦で協力しないと旅はできない。必然的に仲良くなるのだ。


キッチンも快適
 
人生は楽しまないと チャレンジあるのみ
 定年世代にぜひオートキャンプをお勧めしたい、と吉田さんは話すが、やはり気になるのは費用。だが宿泊施設を使って国内外を頻繁に旅行するのと比べると、一概に「キャンピングカーは高すぎる」とは言えない。

 「蓄えは、将来の生活のために使うのが優先してしまうと思います。でもそれで人生終わったらつまらない。人生は楽しまないと。どういうお金の使い方をするかです」

 まだまだ行きたい所はたくさんある、と語る吉田さん。

 「現在から将来に向けて自分の生きる道を探すことが大切です。最初からちゅうちょしちゃだめ。どんどんチャレンジしていくことです。その精神がなくなったら年寄り。わたしは精神的に若いという意識を持っていますよ」

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