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  埼玉版 平成22年11月号  
江戸里神楽を次世代に  シニアボランティアから若者へ

能や歌舞伎と違って、同じ伝統芸能でありながら演じる場が少なくなっている神事芸能の神楽(9月15日、所沢市宮本町の所澤神明社での奉納神楽=前田社中里神楽保存会)
年1回公演、今年は12月3日にさいたま市で
 神社の境内などで演じられる神楽(かぐら)—。この伝統芸能の公演が年1回「江戸里(えどさと)神楽」としてさいたま芸術劇場小ホールで開催されている。今年で4回目を迎える同公演を主催・運営するのが埼玉県内外の学生。そして、その学生を指導・協力して支えているのがボランティアのシニアだ。シニアが若者の黒子に徹し日本の伝統芸能を若者世代に伝える、という運営方法はユニークだ。

神楽とは神話劇、パントマイム(身体表現劇)、仮面劇という3要素を持つ。神社に奉納するからか、神楽は歌舞伎や能と違い舞台を見る機会が少ない。

 その神事芸能を「意識的に舞台芸能に転化させよう」としているのが江戸里神楽の“総合プロデューサー”、斉藤修平さん(64)だ。「神事芸能なら厳かであれば分からなくてもいいが、舞台芸能になると一般の人が見て理解できないといけない」と話す。

 埋もれがちな神事芸能を舞台化することで、「一般性、大衆性を持たせたらどうかな」と考える斉藤さんは、元埼玉県立博物館の職員。定年後に神楽とかかわり、学生への指導を中心に公演日程や社中と打ち合わせる担当者などのスタッフが円滑に動けるように全体をまとめる。


学生の黒子として協力するシニアスタッフたち(左から小川さん、斉藤さん、井倉さん、高原さん、上田さん)
シニアも学生も手弁当で
 江戸里神楽は、東京及び埼玉、千葉、神奈川で伝わっている神楽のこと。他の地域にも「宮崎の高千穂神楽、島根の石見神楽、出雲神楽などがある」(斉藤さん)。江戸里神楽がこれらの神楽と違う点は歌舞伎と能の影響が非常に強いこと。「江戸里神楽は、都市芸能のおいしいところを取り入れているため舞台芸能にもっていきやすい」と斉藤さん。その歴史は比較的新しく、江戸時代後期に広まったという。

 実際に舞台上で演じるのはプロの社中だが、学生による江戸里神楽公演学生実行委員会(約20人の男女)は公演に伴うさまざまな事を行う。

 具体的に学生が担当するのは、大道具、小道具の作成から、公演プログラムの作成、広告、チラシ、ホームページのデザインなど。埼玉県内の企業を訪問して資金面での協力要請も学生が行う。

 しかし、社会経験に乏しい学生だけで運営はうまくいかない。そこで学生たちへ指導したり協力して支えているのがシニアたち。

 例えば、斉藤さんは公演プログラムの解説書作成で、「この演技はこう解説しないと分からないよ」と具体的に指導するという。

 また、舞台写真やビデオ撮影、翻訳(英・中・韓)などもシニアスタッフの担当。

 斉藤さんから撮影スタッフとして協力を要請された小川吉信さん(71)は、同じ写真クラブ(SONIONフォトクラブ)の上田俊介さん(72)と一緒に前回から参加、「多くの人たちと知り合うことが楽しい」と話す。上田さんは、「撮影することで神楽の奥深さというものが分かってきた」という。今回初参加の井倉澄子さん(71)も、「神楽のお面がこんなにたくさんあるとは知らなかった」と驚く。

 資金面の担当は高原富紀子さん(58)。「伝統芸能は公演をしないとだんだん途絶えていく。市民の手で守って、次の世代に伝えていけたら」と話す。

高原さんは企業へアポイントメントを取るなどのお膳立てした上で学生と一緒に企業を訪問。最近の経済情勢は厳しいが、「協力しようという企業は増えてきた」という。ただ、「学生に一獲千金みたいな考え方をしてほしくない」(斉藤さん)と、協賛額は1企業5000円や1万円が多く、最大5万円以下に制限している。

 江戸里神楽公演の収支は毎回厳しく、赤字だという。しかし、それがある意味で「公演の品格を維持している」と斉藤さん。学生もシニアも交通費や制作、撮影に伴う出費などはすべて自前。各人がコストを負担することで江戸里神楽公演を実行している。

 「世の中お金、お金っていうけれど、お金がなくてもできることはある」と高原さん。今回もそんな人たちによって江戸里神楽の幕が開く。

 江戸里神楽公演学生実行委員会では、シニアの協力スタッフを募集中だ。資格や技能などは特に必要ない。
 問い合わせは、斉藤TEL.090・9953・0299

 江戸里神楽は年(度)1回公演。今年度は12月3日(金)、昼公演午後2時開演、夜公演午後5時半開演、さいたま芸術劇場小ホール(JR与野本町駅徒歩7分)で(=残席僅少)。
 出演は前田社中里神楽保存会(三芳町竹間沢)、入場料1000円(昼・夜とも)。問い合わせはEメールで、YFE78576@nifty.com


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