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  埼玉版 平成25年7月号  
音楽の楽しさ伝えたい  フリーアナウンサー・朝岡聡さん

「クラシックの魅力は表現の深さや人の心に訴える力」とクラシック音楽について語り始めると止まらない朝岡さん。ブログ「コンサート・ソムリエ東奔西走」にはそんな思いがつづられている。著書には「いくぞ!オペラな街」など。早稲田大学社会人講座でオペラについて教えている(パルテノン多摩で)
「コンサート・ソムリエ」として活躍
 民放の報道番組「ニュースステーション」の初代スポーツキャスターだった朝岡聡さん(53)。現在フリーアナウンサーとして活躍中だが、熱烈な音楽愛好家としての顔を持ち、クラシックコンサートの司会および解説を務める「コンサート・ソムリエ」の仕事に力を注ぐ。8月24日(土)・25日(日)には、そんな朝岡さんが企画段階から参画してきたファミリーコンサート「夏休みオーケストランド!」が埼玉会館と熊谷会館で開かれる。祖父母や子ども、孫の3世代が一緒に楽しめると好評の同コンサート。ナビゲーターとして、クラシックファンのすそ野を広げたい考えだ。

 今年で8回目を迎えるオーケストランド。「オーケストラの国」という意味で名付けられた。「ディズニーランドのように、行ってみたくなるような楽しい感じを出したい、と指揮者の飯森範親さんと話し合って決めたんですよ」と朝岡さんはにこやかに話す。

 朝岡さんは2006年熊谷会館での第1回からオーケストランドの主に司会進行を担うナビゲーターを務めてきた。オーケストランドはオーケストラの演奏を聴くだけでなく、観客が一緒になって演奏したりする参加型の演奏会。

 「オーケストラの魅力を知ってもらうために楽器の紹介から、親しみを覚えるような物語性や話題性を持った楽曲の選曲、また、『指揮者にチャレンジ!』コーナーでは子どもの代表者がオーケストラと共演するなど観客が参加できる企画が盛り込まれているんですよ」と朝岡さん。

 続けて、「音楽は聴いているだけでもちろん楽しい。だけど参加するともっと楽しくなるんです」「楽しいと思ってもらわないとリピーターになってもらえない。名曲だから聴いてくださいとか、いくらいい曲ですよと言ってもそれだけではリピーターになってくれないんです。来てくれた人に納得してもらわなくては」と話す。

 1959年神奈川県出身の朝岡さんは慶応義塾大学卒業後テレビ朝日に入り、報道やスポーツで活躍。久米宏がメーンキャスターの「ニュースステーション」で初代スポーツキャスターを務めた。

 95年にフリーに転身してからはテレビなどに出演する一方で、クラシックコンサートの企画構成や司会、コンサート・ソムリエとして活動の舞台を広げている。
 「クラシックは心の友」と言う朝岡さん。父親がベートーベンなどをよく聴くクラシックファンだったこともあって音楽に自然と親しむようになり、中学のブラスバンドでトランペットを吹き始める。

 高校、大学でリコーダーというたて笛で古楽の演奏を行うようになって以来、リコーダーの演奏歴は30年以上にもなる。

曲の理解がより深まる
 現在は時々、トーク付きリコーダー演奏会を開いている朝岡さん。最近、危惧しているのがクラシックファンが高齢化していること。「世界的な傾向なんですが、日本の場合、クラシックは学校で教えるものという印象がまだ強いからではないでしょうか」と話す。そのためか、若い人のクラシックファンが増えてこないと嘆く。「音楽とは、教えるものではなく、楽しむもの」という音楽の原点に戻ることがファン層を広げることにつながると考えている。

 そういう思いで取り組んでいるのがコンサート・ソムリエという仕事だ。「コンサートには指揮者とオーケストラがいてその演奏をお客さんが聴いて拍手する。それはそれで素晴らしいんですが、音楽が生まれてきた背景とか作曲家の思い、なぜ、そういう編成になっているのかとかをちょっと知ってから音楽を聴くと曲の理解がさらに深まると思います」と朝岡さんは話す。

 ワインのソムリエにならって名付けたコンサート・ソムリエ。この仕事を年間100回〜150回程度行っている朝岡さん。同じようなコンサート・ソムリエをしている人はほかに見当たらない。音楽に対する造詣の深さに加え、アナウンサーとしての短時間で興味を持ってもらえるよう伝える技術を持っている朝岡さんだからこそ可能な仕事といえる。

 最近はクラシックからオペラが好きになり、その影響でイタリアのファッションや料理にも興味を持ち始めたという朝岡さん。クラシック音楽を通じて知る世界が広がって、「新しい発見や感動の連続です」と喜びを見出している。


Photo:加藤英弘
夏休みオーケストランド!  埼玉会館/熊谷会館
 8月24日(土)午後2時、埼玉会館大ホール(JR浦和駅徒歩6分)、25日(日)午後3時、熊谷会館ホール(JR・秩父鉄道熊谷駅徒歩15分)で。

 曲目は、ワーグナー:ワルキューレの騎行、ブリテン:青少年のための管弦楽入門、イベール:《フルート協奏曲》より第3楽章、ビゼー:《カルメン》前奏曲、シャーマン兄弟:小さな世界、スメタナ:交響詩《モルダウ》。指揮:飯森範親、ナビゲーター:朝岡聡、フルート:清水伶(全日本学生音楽コンクール中学校の部第1位)、東京交響楽団。

 チケットはS席大人3500円ほか。申し込みは TEL.0570・064・939

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