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  埼玉版 平成25年9月号  
造形活動集大成の個展を開催  鋳金クラフトデザイナー・大石忠美さん

最近は和紙を使ったクラフト制作が多いという大石さん。後ろにある仏像の顔も作品の1つ。時計や仏像、ネコなどをテーマにしている。かつて飼っていたネコは20歳で大往生。「もう、次は飼えません」
 鋳物製品のデザイナーとして45年を歩んできた大石忠美さん(73)。その集大成となる個展、「大石忠美 鋳金(ちゅうきん)クラフト45年の軌跡」が18日(水)から川口市立アートギャラリー・アトリアで開かれる。「今回が最後の個展になる」と話す大石さんは一方で、川口鋳金工芸教室講師として40年間人材育成に努めてきた。そんな大石さんの思いを聞いた。

灰皿や時計…クラフト制作45年
 大石さんはこれまで鋳金クラフトデザイナーとして、公園などに設置される環境作品や駅、学校など公共施設に飾る壁面装飾などの大きなものから、鍋、皿、あるいは文具などの生活に関わる小さなものまでデザインしてきた。

 「鉄などの金属を素材にした工芸分野には彫金、鋳金、鍛金があります。鋳金は生活関連の金属工芸品として使われるものなのですが、用途を探すのが意外に難しいのです」と大石さんは話す。アクセサリーが中心となる彫金や鍋などの用途が多い鍛金と比べて鋳金の用途は漠然としていて広い。

 大石さんがこれまで作ってきた作品には灰皿や栓抜き、時計、えとの置物、写真フレームなどがあるが、生活に関わるものなのでその対象は限定されてくるようだ。

 大石さんの仕事は1つはオリジナル作品、2つは顧客からの注文デザイン、3つは市などから依頼される環境デザインだ。

教えた生徒は約300人
 大石さんのオリジナル作品の代表作には68年日本クラフト賞を受賞した「鍋、灰皿(鋳鉄)」や「テーブル(アルミ)」がある。また、注文制作ではペーパーウエートやキャンドルホルダーが、環境デザイン分野では川口市のマンホール蓋(鋳鉄、モザイクタイル)や差間橋高欄(ブロンズ)、足立区谷在家緑道の時計塔(鉄ほか)などが主な作品として数えられる。

 そんな大石さんの作品に対しての評価は、「あくまでも優しく平明で、てらいのない親近性の高いデザイン」といわれている。今回の個展ではオリジナル作品など約280点を展示し、環境デザイン分野の作品はパネルで展示する。

 1940年長崎県佐世保市に生まれた大石さんは父の戦死に伴い家族で上京。58年都立工芸高校デザイン科を卒業後、企業に就職して時計やディスプレー広告のデザインに従事する。64年馬場デザイン事務所に勤務して鋳金デザイナーの馬場忠寛氏に師事したことで、鋳金デザイナーとしての道を歩むことになる。前述の日本クラフト大賞受賞を機に大石デザイン研究室を設立し、独立。以来、精力的に作品を制作してきた。

 大石さんの仕事で特徴的なのは素材にアルミを取り入れたこと。それまで鋳金デザインの素材は鉄(鋳物)が多かったが、鉄の3分の1というアルミの軽さを利用して壁面レリーフなどを制作した。また、オリジナルでも写真フレームやペン立て、ペン用トレー、置き時計などのデスクウエア用にデザインした「スプラッシュシリーズ」が代表作。

 作品を制作する一方で大石さんが力を注いできたのが、川口鋳金工芸教室(川口市産業文化会館内)講師として生徒への指導。そこで40年間にわたり講師を務めてきた大石さんは、これまで市内の鋳物などの産業に関わる人やOL、主婦、学生、会社員など約300人の卒業生を指導してきた。教室では、工芸鋳物作品のデザインから原型制作、鋳型づくり、金属の溶解、鋳湯、仕上げ、着色まで全工程が体験できる。一般市民が鋳金を学べる、おそらく日本唯一の教室だという。教室に在籍しているのは約40人で、毎年受講生を募集している。

 同教室を86年から自主運営で開講しているのが川口鋳金工芸研究会。会員は現代の名工から初心者まで約70人。同会では会員が鋳金制作に励むとともに、教室の生徒を指導。最盛期の10分の1に減少したといわれる川口の鋳物業者だが、川口工芸鋳物の伝統を守る鋳物工場(こうば)として、あるいは現代鋳物師(いもじ)のアトリエという存在になっている。

 大石さんにとって今回の個展は、同教室の卒業生に見てもらういい機会でもある。「鋳金クラフトの作品造りを始めてから、鉄やアルミ、真ちゅう、ブロンズなどの素材を生かしたモノづくりを心がけ、職人さんたちの協力でこれまで続けることができました。しかし、卒業した生徒の中には私がどんな仕事をやってきたか知らない人も多いと思います。一般の人から卒業生までいろんな人たちに見てもらいたい」と話す。

 「これまで苦しいことも多かったが、モノづくりの楽しさがあったからやってこられました」と大石さん。今まで歩んできた45年の道のりを振り返りながら、個展の準備に追われている。

 川口鋳金工芸教室についての問い合わせは岸 Tel.080・5001・5043

大石忠美 鋳金クラフト45年の軌跡(川口鋳金教室講師40年記念)
 18日(水)〜23日(月)、川口市立アートギャラリー・アトリア(JR川口駅東口徒歩8分)で。開館時間は午前10時〜午後6時。初日は午後1時から、最終日は午後3時閉場。観覧無料。
 問い合わせは Tel.048・253・0222

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