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  埼玉版 平成25年11月号  
日本人のルーツを読み語る  女優・浅野温子さん

ドラえもんが大好きという浅野さん。「20歳過ぎてから目覚めて。丸いフォルムに癒やされます」と話す。自宅にはたくさんのドラえもんグッズがあるという
11年目迎えた“独り舞台”、23日に行田市公演
 女優としてテレビドラマや舞台で活躍する浅野温子さん(52)。その浅野さんが演技者として、もう一つ大事にしている活動が「よみ語り」。「古事記」などの物語を題材にして、独自に脚色した現代語訳により一人でさまざまな登場人物に扮(ふん)し読み語る“独り舞台”だ。11年目を迎えたよみ語り活動に新たな気持ちで臨んでいる浅野さん。23日に行田公演が行われる。

 10代から女優活動を始め、映画「スローなブギにしてくれ」やテレビドラマ「101回目のプロポーズ」「フリーター、家を買う。」などこれまで数多くの話題作に出演している浅野さん。女優として確固たる地位を築いている浅野さんはなぜ新境地となる、よみ語りを始めようと思ったのか。

 浅野さんがよみ語りを始めようと考えたのは40代最初の頃だった。「自分から何かを発信したい」と思った浅野さんが、「演者として1人でできるもの」と考えたすえに行き着いたのが「古事記」だった。「日本人のルーツはどこにあるかといえば古事記。ここが日本の物語の原点」ということに気付いたからだ。

 「日本人のルーツともいうべき古事記がどんどん忘れられ、知らない人も増えている。それじゃあ、私がこのお話を皆さんに聴いていただくことで古事記と現代の人々とをつないでいけるかもしれないと思ったんです」と浅野さんは言う。

 そして、よみ語りの場所として選んだのが神社だった。

 「古事記を聴いてもらうなら、自分が子どものころ一番わくわくした場所で楽しんでもらいたかった」と浅野さんは目を輝かす。

 1961年東京・蒲田で生まれた浅野さんは子どものころ近くの神社で行われた縁日や祭りが大好きだった。なぜなら、祭りの時には歌手や漫才、手品の人たちが来て、それを見るのが楽しかったからだ。

公演回数は102回に
 また、「地元の人たちも歌合戦をやったりして境内に集まった人たちみんながにこにこしていたのを思い出します」と、浅野さんは懐かしそうに話す。

 当時の東京にはまだ、コンビニはなく、日が暮れると街灯が少ない路地などは真っ暗になった。ところが縁日や祭りの日になると神社には数多くの提灯に明かりが灯る。その場所だけ明るくなった光景は小さな浅野さんにとってまさにパラダイス。神社こそが、子どものころの楽しい思い出の原点だった。

 しかし、いざ、神社で古事記の読み語りをやろうと思っても、そもそも神社とどうコンタクトをとればいいのかも分からない。また、舞台の設営はどのようにするのか、公演中に雨が降った時の対応は? など一から自分たちで作っていかなくてはならない。

 準備に多少時間はかかったが、2003年にようやく伊勢神宮と出雲大社でよみ語り公演をスタートさせた。

それから10年、浅野さんのよみ語り公演は102回を数えるまでになった。「最初の5年間は神社でやらせていただくことにこだわった」と浅野さん。5年目まで三嶋大社、鹿島神宮、熱田神宮、寒川神社など全国の著名な神社で開いた。そして、6年目からは神社とともにホールや大学などでも公演を行うようになった。

 また、最初の頃は「古事記」だけだったよみ語りのレパートリーも、各地に残る伝説などを取り込みながら増やしていった。「公演で地方の神社に行くと、『うちの方ではこういうお話があって、後世に伝えていきたい』と言う人によくお会いします」と浅野さん。

 そんな地元に伝わる伝説を基にした新作や「胸がキュンとなるような男女の恋の物語も皆さんに楽しんでもらいたい」(浅野さん)と取り組んだ結果、よみ語りのレパートリーは全部で23作に増えた。「この1、2年で新しいお話が相当増えました。いろんな方が、『もっといろんなお話を聴きたい』と言ってくださるので…」と浅野さんはうれしそうに話す。

 10年間演じてきた古事記の世界。浅野さんはその世界に何を感じているのだろう。

 「私は日本人が何度でもやり直すことのできる強い民族なんだ、ということが古事記には書かれていると思っています」と浅野さんは話す。

 「古事記が編さんされた1300年前から、日本人は自然がもたらす震災や豪雨を山や海の神様の怒りとして受けとめきたと思います。でも、震災や豪雨で1度は倒れても必ず立ち直ってきているんですね。ですから、私たち日本人はそんな自分を信じて前に進んで行きたいと思います」と。

 最近、テレビで放映された連続ドラマ「なるようになるさ。」や“W浅野の復活”として注目を集めた「抱きしめたい! Forever」への出演など女優としての活動が多忙な浅野さん。

 そんな中でもよみ語り活動に力を注ぐことに変わりはない。それは、浅野さんがよみ語りを通じて得られることは決して小さくない、と感じているからではないか。

 一人で何役も兼ねるよみ語りを行うことで「自分の役だけでなく他の役者の役のことも考えられるようになった」という浅野さん。國學院大學客員教授として将来の教師たちに講義する、という機会もよみ語りを通じて得られた。

 よみ語りは浅野さんの女優としての“幹”を確実に大きくしているのに違いない。


©浅野温子よみ語りの会
浅野温子 よみ語り 行田公演
 23日(土・祝)午後2時、行田市産業文化会館(秩父鉄道行田市駅徒歩10分)で。

 演目は、「コノハナサクヤヒメとイワナガヒメ〜父に愛された二人の娘たち〜」。出演:浅野温子、脚本:阿村礼子。全席指定・大人2000円、小人(高校生以下)1000円。

 問い合わせは行田市産業文化会館 Tel.048・556・6371

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